マイナンバーカードをスマホに搭載(Androidに電子証明書を登録)する方法を解説!

マイナンバーカードをスマホに搭載(Androidに電子証明書を登録)する方法を解説!

デジタル庁の新しいサービスとして、マイナンバーカードのスマートフォンへの搭載が開始されました。今でも、スマホでマイナンバーカードを読み取りできますが、これからはスマホ自体がマイナンバーカードの代わりとなります。

新しいサービスであることから、情報等が少なく概要や使い方を理解できていない人は多いでしょう。これから実際にできるようになることや、スマートフォンにマイナンバーカードを搭載するための方法や手順について解説します。

マイナンバーカードをAndroidのスマホに搭載可能

マイナンバーカードをAndroidのスマホに搭載可能

デジタル庁による、新しいサービスの提供開始によって、Androidのスマホにマイナンバーカードを搭載可能となりました。今までは、マイナンバーカードを読み込ませて利用する必要がありましたが、サービスの開始によってスマホだけでマイナンバーカードの役割を果たしてくれます。

行政サービスに随時対応

マイナンバーカードをスマホに搭載するサービスは開始されたばかりで、現時点で利用できる行政サービスは限られています。後ほど、細かく解説しますが、これから随時サービスに対応していくと考えましょう。

また、利用できるスマホには制限があり、現在はAndroidのスマホかつ一部の機種でのみ利用できます。iPhoneなど、iOSのスマホは対応していません。これは、スマホに搭載されている「セキュアエレメント」と呼ばれるセキュリティの仕組みに依存するものです。電子証明書を、スマホの特定の領域に格納するようになっていて、これに対応しているスマホが限られています。

これから、iPhoneなどのiOSも含めて、多くのスマホがセキュアエレメントに対応すると考えられます。ただ、現時点では特定のスマホでしか利用できないため、対象端末であるかどうかの確認が重要です。

1人につき1台のスマホのみ

スマホにマイナンバーカードを搭載する際は、1人につき1台のスマホしか利用できません。複数のスマホを保有していても、それぞれにマイナンバーカードを搭載することは不可能です。どれか1つの端末に、マイナンバーカードを搭載するように段取りしましょう。

なお、搭載するスマホは変更することが可能であるため、後から別のスマホに移行する選択肢もあります。とはいえ、作業には時間を要するため、最初から最も適したスマホを利用するのが理想的です。

端末へ電子証明書を導入して確定申告などをデジタルに利用可能

端末へ電子証明書を導入して確定申告などをデジタルに利用可能

Androidのスマホであれば、端末に電子証明書を導入することで、確定申告などの行政サービスを利用できます。ただ、すべてのサービスがデジタルに利用できるのではなく、段階的にサービスが提供される仕組みです。具体的に、どのようなスケジュールで、サービスが利用できるようになるのか紹介します。

5月11日から提供済

2023年5月11日から提供されているサービスには以下があります。

  • 「マイナンバーポータル」へのログインやサービス利用
  • 民間企業での本人確認

スマホをマイナンバーカードの代わりに利用できるようになりましたが、現時点ではこれらのサービスしか利用できません。ただ、今まではログイン時にマイナンバーカードが必要とされていましたが、マイナポータルへスマホだけでログインできるようになっています。カードを端末にかざす必要がなくなり、利便性が向上しているのです。

2023年内予定

2023年内に予定されているサービスは意外にも少なく、現状では以下のとおりです。

  • コンビニでの各種証明書の交付

コンビニで住民票などを交付してもらえるようになります。現在は、マイナンバーカードを利用して交付する方法がありますが、これがスマホを利用したものに置き換わる予定です。

2024年4月頃

2024年4月頃にはさらに新しいサービスが提供されます。

  • 健康保険証としての全国的な活用

現在でもマイナンバーのWebサイトなどで紹介されていますが、健康保険証として利用できるようになります。マイナンバーカードを提示するのではなく、スマホアプリの提示で、保健所の代わりになる見込みです。

2024年6月以降

2024年6月以降には、個人だけではなく、法人的な利用にも対応します。

  • e-Gov対応

e-Govは個人には馴染みがないサービスですが、助成金などを申請する際に利用します。こちらは、本人確認などに手間がかかりますが、マイナンバーカードを活用することでスムーズに進められる予定です。

2025年1月頃予定

少し先になってしまうものの、個人に影響するサービスとして2025年1月に予定されているものもあります。

  • e-Tax対応

こちらは個人に影響する、確定申告等の手続きに関連するものです。現在でもマイナンバーカードがあれば、国税庁のサイトから確定申告できますが、これがスマホに置き換わります。

登録にはマイナポータルへのアクセスが必要

登録にはマイナポータルへのアクセスが必要

Androidのスマホをマイナンバーカードとして利用するためには、マイナポータルへのアクセスと登録が必要です。具体的にどのような手続きで、マイナンバーカードとして利用できるのか、手順を解説します。

最新のアプリダウンロード

Androidのスマホをマイナンバーカードとして利用するためには、最新版のアプリインストールが必須です。Google Playストアから、最新版のアプリをダウンロードできるため、ダウンロードしておきましょう。

また、現時点でアプリを導入している場合は、バージョンの確認が重要です。古いバージョンのまま、マイナポータルのアプリを利用していると、マイナンバーカードの設定ができません。事前に最新バージョンであるか確認し、バージョンが異なるならば、バージョンアップまで済ませておきましょう。

申請ページへの移動

アプリの準備が完了すれば、マイナンバーカードとして利用するために、申請を進めなければなりません。申請はアプリの指示に従って、申請を進めていきましょう。

まず、アプリを起動するとトップメニュー下部に「スマホ用電子証明書などの各種設定」ボタンが表示されているはずです。まずはこちらをタップし、「スマホ用電子証明書の申請」という画面へと推移しましょう。

こちらの画面では、スマホをマイナンバーカードとして利用するための新規申請や登録してからの変更手続きができます。また、スマホを変更する際に必要な手続きなどもすべてこちらから進められます。

初回は、Androidのスマホにマイナンバーカードを登録する手続きであるため、「スマホ用電子証明書を申請する」をタップしましょう。なお、このボタン以外にも、機種変更に伴う手続きなどのボタンが用意されています。

申請内容の入力

申請ページに移行できたならば、まずは注意事項を確認しながらページをスクロールしましょう。多くの事項が記載されているため、それぞれに目を通しておくことが大切です。ページの下部には、「証明用電子証明書」のパスワードを入力する欄があります。こちらに、マイナンバーカードに登録したパスワードを入力しましょう。

なお、ここで入力しなければならないのは、4桁のパスワードではなく、6桁から16桁の英数字のパスワードです。マイナンバーカードには、2種類のパスワードを設定しているため、間違えて入力してはなりません。3回連続で間違えてしまうと、マイナンバーカードにロックがかかってしまいます。

問題なくパスワードを入力できれば、どのような電子証明書を申請するかのチェックボックスが表示される仕組みです。標準では2種類の電子証明書が申請されるようになっていますが、どちらかが不要であればチェックを外しておきましょう。特にこだわりがなければ、両方を申請しておいて差し支えありません。

ページの最後には、注意事項と「確認しました」のチェックボックスが用意されています。内容を確認し、チェックボックスをタップしましょう。最終的に「スマホ用電子証明書の申請準備完了」とのメッセージが表示されたならば、申請内容の入力は完了です。

マイナンバーカードの読み取り

Androidのスマホとマイナンバーカードを連携するために、カードの読み取りが必要です。マイナアプリを利用するために、マイナンバーカードを用意しているはずですが、直したりせず、すぐに読み取れる状況にしておきましょう。

マイナンバーカードの読み取りは、マイナポータルアプリへのログインと同様です。スマホに搭載されている、NFC/FeliCaアンテナ付近にカードをかざしてみましょう。スマホによって位置は異なりますが、NFCマークで示されているため、これを参考に場所を探し出せます。

なお読み取りの仕様から、正常に読み取りが完了するまでに数秒間が必要になることがあります。その間にカードが読み取り位置から離れると、読み取りが失敗する原因となりかねません。機種によっては、読み取りに時間を要することがあるため、落ち着いて試してみましょう。

パスワードの設定

マイナンバーカードの読み取りができればスマホ用電子証明書で利用するパスワードの登録が必要です。上記で利用した、マイナンバーカードにすでに登録してあるパスワードとは異なります。

パスワードは、申請した電子証明書の分だけで登録しなければなりません。署名用電子証明書、利用者証明用電子証明書と2種類を申請していれば、それぞれにパスワードの設定が必要です。どちらかしか申請していないならば、片方だけのパスワードを設定します。なお、パスワードはマイナンバーカードに登録しているパスワードと同じでも異なっていても差し支えありません。

パスワードの設定まで完了すれば、Androidのスマホでマイナンバーカードを利用する手続きは完了です。後は、マイナンバー側のサーバなどで登録手続きがあり、完了するとアプリに通知が届きます。ある程度は時間を要するため、心配せずに待つようにしましょう。

生体認証の設定

スマホがマイナンバーカードとして利用できるようになったならば、そのまま必要な時に利用できます。ただ、利便性や安全性を高めるためにも、生体認証を設定しておくことがおすすめです。アプリを開くと「整体認証などを利用登録する」というボタンが表示されているため、こちらをタップします。

画面が遷移すると、生体認証を登録するための画面が表示される仕様です。指紋認証や顔認証など、生体認証を導入できるようになっているため、これらを登録しておきましょう。複数登録しておくことによって、何かしらのトラブルで生体認証が使いづらい状況でも、アプリをスムーズに起動できるはずです。

申込後はマイナンバーカードなしでマイナポータルへアクセス

それぞれの手続きが完了した後は、マイナンバーカードなしで、マイナポータルへアクセスできます。今までは、利用するたびにマイナンバーカードをかざしていたものが、不要になると考えておきましょう。

ただ、解説しているとおり、現在利用できるサービスは限られています。マイナンバーカードが不要になるわけではなく、必要なサービスの方が多い状況です。まだまだ、マイナンバーカード自体は必要とされます。個人情報でもあるため、マイナンバーカードは適切に取扱いしましょう。

まとめ

マイナンバーカードが、Androidのスマホに搭載できることについて解説しました。2023年5月11日に開始されたばかりのサービスで、現時点で利用できる内容は限られています。対応している端末にも制限があるため、その点にも注意しておきましょう。

現時点では一部の機能のみ提供されていますが、これからの機能拡大が発表されています。スマホがマイナンバーカードの代わりになり、利便性はさらに高まるでしょう。紛失などのリスクを考慮する必要はありますが、時代が大きく変化していくはずです。