ChatGPTとは?AIがチャットで回答、自然な文章で対話が実現

chatgpt

OpenAIが開発する「ChatGPT」は、テキストで会話が可能なAIとなり、2022年公開以降各業界で話題となっています。近い将来Googleにとって代わる新しい検索エンジンになると予想する人もいる、期待の次世代AIです。

ChatGPTは対話式の言語モデルを採用しており、ユーザーと自然な会話形式で質問の受け答えが可能なのが特徴です。

すでにマイクロソフトも着目しているChatGPTですが、まだまだ知らない人も多くいるでしょう。そこで、ここではChatGPTの概要や特徴、将来的に想定されるポジションなどを詳しく解説します。

ChatGPTとは?人の代わりとなる最新のAI事情

ChatGPTとは?人の代わりとなる最新のAI事情

ChatGPTとは、米国のOpenAIという人工知能研究所がデベロッパーとなり、対話式の言語モデルを採用した最新のAIシステムです。人間のフィードバックをもとに知能を強化することができ、2022年11月に公開、一般ユーザーにサービス提供されました。

ロールモデルは2020年に同社より紹介されたGPT-3となり、こちらは大量のテキストを取り込み、人間が書くような抽象的・口語的表現を含めた文章プログラムとなります。

ChatGPTは人の代わりにユーザーの質問に答えてくれるチャットボットとなり、あらゆる業界・分野の知識を有しています。教師学習なしの自立学習式機能もあるので、ユーザーとの受け答えによって徐々に賢くなっていくのが可能で、次世代言語モデルとして期待されています。

これまでも音声AIや画像認識AIなどが過去に登場していますが、ChatGPTは人の代わりになり得る可能性を持ったAIとなります。

人間のフィードバックによるAIはアレクサやSiriと何が違う?

人工知能・優秀なAIと聞くと、AmazonのアレクサやアップルのSiriをイメージする人が多いでしょう。両者ともに人工知能であることには変わりありませんが、アレクサとSiriは音声対話となり、ChatGPTはテキスト対話となる違いがあります。

また、アレクサやSiriよりも抽象的・感情的な対話が可能で、ユーザーのフィードバックを受けて自身の間違いを認識したり、人の気持ちになった回答ができたりします。

近い将来Googleのライバルに。OpenAIとはどういう会社?

近い将来Googleのライバルに。OpenAIとはどういう会社?

OpenAIという団体を聞いたことがある人は少ないかもしれませんが、同団体はイーロン・マスクとサム・アルトマンが共同出資で立ち上げた非営利団体であり、人工知能(AI)の発展と普及を目的に2015年に設立しました(現在イーロン・マスクは脱退)。

IT業界ではGoogleの検索エンジンがAIの先駆者とされていますが、OpenAIの台頭によりGoogleも改めてAI戦略の見直しが迫られています。

OpenAIは現時点ではチャットボットでしかありませんが、将来的には新しい検索エンジンに取って代わる潜在能力を持ち、検索エンジンの中で大きな役割を担うことが可能であり、名実ともにGoogleの強敵なライバルとなります。

ChatGPTの発表を受けて、すでにGoogleはAIの強化にさらなる投資をすることも宣言しています。

ChatGPTがGoogleのような検索エンジンに取って代わる日が来るかも

2023年初頭におけるChatGPTは、ロールモデルとなるGPT3(2020年5月公開)の改良型となり、GPT3.5とも呼ばれていますが、これが2023年以降は新しいバージョンにアップグレードされる見通しで、GPT4となったときに、どのような精度・機能を併せ持ち、Googleのような検索システムに対抗するかが注目されています。

また、すでにマイクロソフト社はChatGPTに対して10億ドルを投資しており、2023年上半期にも同社が運営する検索エンジン「Bing」にChatGPTを何かしらの形で組み込むことを公表しています。現時点ではGoogleやBingのような検索エンジンに優位性があるものの、これまでの検索システム・検索方法では得られない回答や質問の方法がChatGPTを通じて可能となることが期待されています。

ChatGPTはどのようにアクセスする?日本語化されている?

ChatGPTはどのようにアクセスする?日本語化されている?

ChatGPTは公式ホームページからアクセスすることができ、2023年1月時点ではテスト版として誰もが無料でアカウント登録・利用できます。ただし、時間帯によっては混雑していてログインできないときも多いことは留意しておいてください。

また、現在は英語版のみのサポートとなるため、ログイン後の画面はすべて英語表記となっています。ChatGPTの使用に対しての障害はありませんが、日本語化したい場合はGoogle翻訳のようなアドオンを入れてページ全体を日本語化するのが良いでしょう。

公式HP:https://chat.openai.com/auth/login

ChatGPTは言語設定なし。質問した言語で回答する

ログイン後の管理画面は英語しかありませんが、現在はテスト版のためか設定ページなどは一切なく、ディスコードへのリンクとFAQ、履歴の削除のみしか操作できないため、英語でもまったく問題はありません。

ChatGPTの使用方法も簡単で、画面中央下の検索窓に質問を入力するだけとなります。ChatGPTは世界の言語で対応することができ、日本語で質問したら日本語で回答をしてくれます。

何よりも驚くのは「ほぼ正確な日本語の文法で回答してくれる」ことです。Google翻訳のような機械的な文章ではなく、語尾に「~ですね」、「~しましょう」など口語表現を用いたテキストが返ってくることには驚くばかりです。

入力方法に関してもルールはないため、質問である必要もありませんし、自分の今の気持ちや感情を入力しても何かしらの返答をしてくれます。

ChatGPTは2023年大幅に技術が向上。重要なアップデートが続々とされる

ChatGPTは2023年大幅に技術が向上。重要なアップデートが続々とされる

ChatGPTは2023年に複数のアップデートの予定があります。AIのパフォーマンスや最新情報の更新はもちろん、ChatGPTの回答途中でキャンセルをしたり、会話のクリップボードへのコピーなど、機能面でもアップデートが予定されています。

現時点でChatGPTは2021年までの情報しか公開されていないため、2022年以降の最新情報は質問をしても「訓練時のデータである2021年までの情報しか知りません」と拒否されます。

ChatGPTを仕事で活用する方法は無限大

ChatGPTはSiriのようなモバイルデバイスのAIではないので、あらゆる業界や分野で活用することができます。

特に現在注目されているのはIT業界で、コーディングやソースコードも正確に記載してくれます。日本語の説明付きでソースコードを返してくれるのが大きな魅力で、エンジニアであれば業務レベルでも利用の仕方によっては十分活用できますし、自身のキャリアアップの助けにもなってくれるかもしれません。

注意点としては、ソースコードやプログラムのような一定の答えがあるものに関してChatGPTは回答しやすいとされていますが、それでも100%正確ではなく、そのままコードを活用するとエラーの発生が付きものです。そのため、デバックありきで業務に導入すると、コード生成の時間短縮に一役買ってくれそうです。ビジネスで導入するときは、事前に情報精度は確かめておくべきでしょう。

その他業界問わずFAQの作成やまとめサイト、Wikipediaのような情報サイトの作成、質疑応答のサンプル回答の作成などにも大きな助力となってくれるでしょう。

私生活でもChatGPTが活躍する場面はいくらでもある

ChatGPTは業務以外の私生活でも活躍する場面を見出すことができます。テキスト形式であるため文章をコピーしたり保存することもできますし、過去の履歴を閲覧することも可能です。「〇〇のレシピを教えて」と質問すると、材料と作り方に項目を分けて、順序立てて料理の手順を解説してくれます。

また、日常生活の中で困ったことや不明な点があれば、悩みや疑問を打ち込むだけで瞬時に回答してくれます。
長い記事の作成も可能なので、自身で運営しているブログサイトやランキングサイトの更新も代行してもらうのもいいでしょう。

友人と話すような相談もできる

レクサやSiriと大きく違うと感じる点の1つが、「デジタルとは思えないChatGPTの人間らしさ」です。言語モデルGPT-3のプログラムを利用しているため、人間らしい文章生成が可能。例えば、「好きな人がいるけど告白できないでいる」と入力すると、以下のような回答が返ってきます。

「告白することに対する不安や緊張感は当然のことです。告白するときは自分の本音を伝えることが大切です。相手に対する思いを真摯に伝えることで、相手も理解してくれるでしょう。」

ご覧のように直接的な質問形式でなくとも、ChatGPTはユーザーの質問意図をくみ取った返答や理由を考えてくれます。
最近はTwitter上でChatGPTの優秀かつコミカルな回答がバズっているので、さまざまな質問や対話を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ChatGPTの問題点

ChatGPTの問題点

ChatGPTはまだ公開したばかりのため、質問に対する回答も完璧ではありません。使い方によっては不満点も多いですし、業務レベルには達していないと考える人も多く、課題は決して少なくありません。

また、ChatGPTは現在テスト版のため無料で使用できますが、すでにOpenAIは実用レベルによって有料化も考えていることを示唆しています。今後個人や一般企業が気軽に導入できるものか否かは不明な点も留意しておくといいでしょう。

まったく異なる回答をしてユーザーに誤解を与える

ChatGPTを実際に使ってみると分かるのですが、ChatGPTの回答となる日本語はかなり正確で説得力があります。そのため、ChatGPTの回答を精査することなく鵜呑みにしてしまいがちとなりますが、まだまだChatGPTの情報精度は落差があり、微妙な答えの違いから、明後日の方向を向いた回答などが堂々と返ってくることも確認されています。

例えば「寿司の作り方」を質問すると、「米を洗い、炊飯器で炊くか、または手で炊いてもよいです。」、「最後に、お好みで、わさび、おろしにんにく、またはお好みのトッピングをのせて完成です。」などと首を傾げるような回答が返ってくることもざらです。

また、ChatGPTはまだニッチなテーマ・キーワードの質問に答える力を持っていません。例えば「〇〇駅周辺(自分の最寄り駅)でおいしい焼肉店を教えて」や最近はやっている「〇〇のメーカーの商品が買える場所を教えて」といった質問は回答してくれないことがほとんどです。

一般的な情報検索としての利用であれば、Google検索エンジンがまだまだ高い優位性を持っていると言えます。

ヘイトスピーチや差別発言の問題

ChatGPTはヘイトスピーチや差別発言をしないようにプログラムされているほか、差別発言や用語を求められた際に拒否することもできます。ただし、やはり完璧ではなくほころびも散見され、場合によっては不愉快に感じるような回答が返ってくることもあります。

多国籍・多人種の人たちが働くグローバル企業で業務に導入するのはまだリスクがあるほか、どこまで改善されるかは不明であることも覚えておきましょう。

ChatGPTを利用した悪用も懸念

ChatGPTは次世代のIT技術の結晶となり、その文章力は人が書く記事とほとんど変わりありません。ChatGPTがAIで書いた記事はSEOでも効果があり、キーワード検索でペナルティなく上位表示されることも分かっています。

意図的に偽の情報を大量に生成して、読者を間違った方向へ誘導することもできるでしょう。国際ハッカーが活用すれば、世界中の言語で正しい文法を用いたスパムメールを作ることができますし、ハッキングコードの生成や脆弱性のあるコードを見つけることもできてしまうかもしれません。

まとめ:ChatGPTは100年後には大きな技術革新を果たしている可能性も

まとめ:ChatGPTは100年後には大きな技術革新を果たしている可能性も

今回はOpenAIが公開するChatGPTについて基本情報や詳しい内容を紹介しました。今の時点では検証や簡単な調べもの、遊び感覚での使用に限られていますが、今後はChatGPTのAIテクノロジーが世界中で活用される可能性もあります。

ChatGPTは教師あり学習と自身で回答を判断する強化学習の双方を用いて回答することができるため、将来的には人と変わらないチャットボットとなり、多くの企業で導入される未来も現実的です。まだ開始されたばかりなので、関心がある人は一度ChatGPTに触れてみてはいかがでしょうか。

公式HP:https://chat.openai.com/auth/login