おすすめ越境EC開発会社10選|海外向け越境ECを始める企業必見・多言語ECサイトの制作手順・費用・Shopify構成

※本記事の内容は、公開情報および一般的な業界知見をもとに構成しており、特定の国・地域・商品・スキームに関する法的助言や税務アドバイスを目的としたものではありません。各国・地域における越境ECの制度(税制・通関・決済・個人情報保護など)は随時変更される可能性があります。実際の事業構築・運営にあたっては、必ず最新の法令・公的機関(例:JETRO・各国税関・商務部など)の情報や専門家の助言を確認のうえ、適切に判断してください。

目次

海外向け越境EC・多言語対応ECサイトとは?

海外向けの越境ECサイトは、国内向けECとはまったく異なる前提条件で設計されます。「商品を海外に売れるようにする」という単純な話ではなく、言語、決済、物流、税制、規制、文化など、多岐にわたる要素を踏まえて構築する必要があります。

国内ECは「日本語」「日本円」「国内配送」「国内の商習慣」を前提に考えます。しかし越境ECでは、「誰に」「どこへ」「どの通貨で」「どの決済で」「どの配送で」販売するかによって、サイト構造そのものが変わります。つまり、越境ECとは単に言語を切り替えるだけの話ではなく、事業そのものを「海外向けに最適化した形」で再構築する作業なのです。

それに伴い、ユーザーの購買行動、レビューの重要性、決済の習慣も国ごとに大きく異なります。例えばクレジットカード決済が主流の地域もあれば、電子マネーが生活レベルで浸透している国もあり、単純に「日本で当たり前」が通用しません。

越境ECとは、言語と通貨を越え、文化と商習慣を理解し、ユーザーがストレスなく安全に購入できる環境を整えることです。そのために必要な要素をこれから順に解説していきます。

越境ECの基本と国内ECとの違い

国内ECと越境ECの主な違いとして、代表的なものを3つ挙げると次の通りです。

  1. 言語・通貨・決済の多様性
  2. 物流と税制が国ごとに異なる
  3. 文化・購買行動・レビュー重視度が違う

特に「言語の質」は越境ECでは売上に直結します。翻訳のズレによってブランドイメージが損なわれたり、意味が誤って伝わったりすることで、購入率が大幅に下がることが珍しくありません。実際に、検索流入が伸びない理由が「翻訳の不自然さのせいだった」というケースは非常に多くあります。越境ECにおいて翻訳は「サイトの基礎」であり、「集客施策」でもあり、「信頼性の証拠」でもあると言えます。

ターゲット国・エリアで変わるサイト要件

越境ECを始めるうえで、最初に決めるべきは「どの国に向けて販売するのか」です。同じ英語圏でも、アメリカとイギリスでは表記や送料の基準が違い、決済方法の選好も異なります。
ターゲット国が決まるだけで、以下の項目が大きく変わります。

  • 言語(英語、スペイン語、中国語など)
  • 通貨(USD / EUR / GBP など)
  • 関税・税制度
  • 利用される決済手段
  • 配送会社と送料ルール
  • 商品説明に必要な情報の量

例えばヨーロッパ圏では法規制が強く、素材や注意事項の記載義務が厳密です。北米では返品文化が強いため、返品ポリシーの明確さが重要になります。このように「国を決める」だけでサイト要件が明確になり、設計の精度も大きく向上します。

なぜ今、越境ECでShopifyが選ばれているのか

Shopifyが越境ECと相性が良い理由は、次の3点に集約されます。

  1. 多言語・多通貨に標準対応している
  2. 世界170カ国以上で利用されているため越境アプリや決済が豊富
  3. 拡張性が高く外部サービス連携に強い

特に「Shopify Markets」により、国ごとのストア設定・通貨・配送ルール・価格調整を簡単に管理できる点は、越境ECの構築を大幅に効率化してくれます。越境ECにおける複雑な設定を、できる限りシンプルにまとめたい企業ほど、Shopifyは適した選択肢になります。

🌍 越境EC、まず何から始めればいいのか迷っていませんか?

越境ECは「最初に何を決めるか」で難易度もコストも大きく変わります。当社では、国選定・言語・決済・物流など、最初の壁になりやすいポイントを無料相談 で整理するお手伝いをしています。方向性を誤らないためにも、まずは気軽にご相談ください。

無料相談はこちら

越境ECサイトで特に重要となる機能・チェックリスト

越境ECサイトは「国内ECの延長」では成立しません。必要となる要素は大きく変わり、特に以下の4つは、多くのケースで最初から明確に検討しておくべきポイントです。

多言語・多通貨・決済(クレカ・PayPal・現地決済)

多言語対応と翻訳品質はサイトの核です。単に言語を切り替えるだけでなく、商品名や素材表記は現地の言語習慣に合わせる必要があります。


日本語→英語の直訳は不自然になりやすく、ユーザーの信頼を損なう
素材名の誤訳がクレームにつながる
検索キーワードと翻訳が一致していないとSEOで不利になる

特に素材表記や注意事項の翻訳は、現地の文化によって最適な言い回しが異なります。通貨では、USD/EUR/GBP など複数通貨に対応し、正確なレート管理が必要です。決済では、国によって主流の手段が大きく異なります。例えば北米ではクレカが主流ですが、ヨーロッパではPayPal利用率が非常に高い傾向があります。

送料・配送方法・関税・税制への対応

禁制品、返品の扱い、通関手続き、DDP・DDUの選択など、事前に整理しておかないと後からトラブルの原因になります。国ごとに配送事情が大きく異なるため、構築段階で物流フローを固めることが重要です。

法規制・表記ルール・個人情報保護(GDPRなど)

国や地域によって法律の基準が異なるため、リスクを回避するためにも注意が必要です。特にヨーロッパはGDPRによって個人情報の取り扱いが厳格で、プライバシーポリシーの内容に不備があると問題に発展する可能性があります。

実際の対応内容は国・地域ごとに異なるため、サイト公開前には必ず最新の法令や公的機関の情報を確認し、必要に応じて専門家へ相談することをおすすめします。

海外SEO・ページ表示速度・SNS連携

海外ユーザーを獲得するためには、検索エンジンやSNSの使われ方を理解することが欠かせません。画像が重いテーマを使うと海外での表示速度が遅くなり、離脱の原因にもなります。SEO・広告・SNSは国ごとに最適化する必要があります。

💡 「自社の場合は何が必要で、どんな違いが出るのか?」 を知りたい方へ

越境ECは、国・言語・商品カテゴリ・決済・物流ルールによって仕様が大きく変わるため、「自社の場合は何が必要なのか?」「どの国に向けると難易度がどう変わるのか?」と悩む方も多くいます。もしあなたの事業内容に合わせて、「どんな違いが出るのか」「どの構成が最適なのか」 を具体的に知りたい場合は、無料でご相談いただけます。

無料相談はこちら

Shopifyで構築する多言語対応ECサイトの基本構成

越境ECにShopifyが選ばれている理由のひとつは、世界中のユーザー向けに最適化できる「拡張性の高さ」です。

Shopifyが越境ECに向いている理由

Shopifyにはもともと次のような越境向け機能が備わっています。

  • 多言語対応
  • 国別価格調整
  • 自動通貨変換
  • 豊富な越境アプリ
  • 海外配送サービスとの連携

これにより、構築後の運用負担も軽減されます。

テーマ選定とデザイン方針

海外ユーザーはレビューや情報量を重視する傾向が強く、国によってデザインの好みも異なります。動画や画像を活用しながら、スマホ中心で見やすいレイアウトを整えることが重要です。

翻訳アプリ・多言語アプリの選び方と構成

翻訳アプリは便利ですが、AI翻訳だけでは表現の不自然さが残ります。特に商品名や成分説明は文化的背景によって適切な表し方が変わるため、人のチェックが欠かせません。翻訳品質は、ブランド力・SEO・購入率すべてに影響する領域です。

在庫・受注・基幹システムと連携する場合の考え方

海外倉庫の利用や国内在庫との同期など、越境ECでは在庫データの整合性が特に重要です。受注から配送までの流れが設計されていないと、誤配送や出荷遅延が起こりやすくなります。

おすすめ越境EC開発会社10選

越境ECは、国内ECとは比べものにならないほど専門性が求められます。言語・決済・物流・税制・法規制など多くの要素が絡むため、どの制作会社と組むかによって成功率が大きく変わります。しかし、企業ごとに得意分野や対応範囲が異なるため、「自社に最適なパートナー」を選ぶことが最初の重要なステップです。

ここでは、海外向け越境ECに強みを持ち、実績と専門性の高いおすすめの開発会社10社を厳選して紹介します。

「株式会社ファーストネットジャパン」

ファーストネット翻訳サービスは、海外ビジネスに特化した多言語翻訳を強みとし、10カ国語以上に対応できる豊富なスタッフ体制を備えています。ECサイトやLPなどのWeb制作にも精通しており、「翻訳+サイト構築」を同時に任せられる数少ない存在です。1998年創業以来、Web制作・システム開発・マーケティングの実績を積み上げ、多言語化やローカライズ、海外向けデザインにも高い品質で対応してきました。特にネイティブによる品質チェックを重視し、海外ユーザーに自然で伝わる翻訳を提供できる点は、越境ECにおいて大きな強みです。また、商品説明や契約書、海外市場向け資料など幅広い文書にも対応でき、官公庁や大手企業からの信頼も厚いことから、海外展開を進めたい企業にとって頼れるパートナーといえます。

株式会社ファーストネットジャパンの概要
会社名/サービス名 株式会社ファーストネットジャパン
URL https://www.1st-net.jp/lp/development/
所在地 〒541-0058 大阪市中央区南久宝寺町1-7-10 シャンクレール南久宝寺201

「サヴァリ株式会社」

サヴァリ株式会社は、楽天・Amazonなど国内モール運営の代行で培った実績とノウハウをもとに、越境EC支援も含むECサイト運営のトータルサポートを提供します。国内ECだけでなく、国境を越えた販売にも対応する越境EC支援サービスを備えており、ECコンサルティング、広告運用、サイト制作、システム構築、物流支援まで一気通貫で任せられるのが強みです。

サヴァリ株式会社の概要
会社名/サービス名 サヴァリ株式会社
URL https://savari.jp/
所在地 〒103-0004 東京都中央区東日本橋2-4-1 アドバンテージⅠビル 6階

「株式会社メテオリレイ」

株式会社メテオリレイは多言語対応のECサイト構築、海外決済連携、スマホ最適化などを含む包括的な越境・多言語サイト制作サービスを提供しており、その「コストパフォーマンス」「技術力」「企画提案力」「デザイン力」「豊富な実績(3,000社以上)」「柔軟なカスタマイズ対応」という6つの強みを武器に、企業の越境ECや国際展開を支援しています。

株式会社メテオリレイの概要
会社名/サービス名 株式会社メテオリレイ
URL https://www.meteorelay.jp/
所在地 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-12-1

「株式会社セルフプラス」

株式会社セルフプラスは、Shopify 公認パートナー「Shopify Experts」として、国内外を問わずECサイト構築から運用、マーケティング支援までをワンストップで提供しています。越境ECにも豊富な実績があり、多言語・多通貨対応や海外決済対応、北米など海外市場向けの販促支援まで対応可能です。さらに、Web制作・デザイン・広告運用・SNS運用代行・サイト移行支援など幅広いサービスを持ち、初めての越境ECでも安心して任せられる体制が整っています。

株式会社セルフプラスの概要
会社名/サービス名 株式会社セルフプラス
URL https://self-plus.co.jp/
所在地 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿2-6-28 IL CENTRO EBISU 201

「株式会社フューチャーショップ」

株式会社フューチャーショップは、SaaS型EC構築プラットフォームを通じて、多言語対応・海外決済・海外配送を含む越境EC機能を標準で提供。加えて、豊富な拡張機能や外部サービス連携により、ECサイトの立ち上げからマーケティング・運用までワンストップで対応できます。さらに、高度なデザイン自由度、オムニチャネル対応、定期更新による機能追加とセキュリティ強化などにより、拡張性と運用安定性が高く、初めての国際販売にも安心な環境を整えています。

株式会社フューチャーショップの概要
会社名/サービス名 株式会社フューチャーショップ
URL https://www.future-shop.jp/
所在地 〒530-0011 大阪市北区大深町4番20号グランフロント大阪 タワーA 24階

「株式会社ジグザグ」

株式会社ジグザグは「WorldShopping BIZ」を通じて、日本の既存ECサイトにJavaScriptタグを1行追加するだけで、世界228の国・地域への多言語対応カート、海外決済、国際配送をワンストップで実現できます。決済・物流・サポートを一括で代行するため、EC事業者はシステム改修不要で越境販売を始められ、導入の敷居が非常に低いのが強みです。

株式会社ジグザグの概要
会社名/サービス名 株式会社ジグザグ
URL https://www.zig-zag.co.jp/
所在地 〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町14-1 ハッチェリー渋谷

「ジェイ・ライン株式会社」

ジェイ・ライン株式会社は、Webサイト制作から運用、Webマーケティング、広告、海外販路開拓までをワンストップで提供するトータルソリューション企業です。自社にデザイナー・エンジニアを抱え、ECサイト構築だけでなくSEO・SNS広告・プロモーションまで一貫対応できる点が強み。さらに、マレーシアに現地法人を持ち、ASEAN市場などへの展開支援やハラール市場対応も含めた海外ビジネス支援に実績があります。

ジェイ・ライン株式会社の概要
会社名/サービス名 ジェイ・ライン株式会社
URL https://www.j-line.co.jp/
所在地 〒550-0015 大阪府大阪市西区南堀江1-11-1 三共四ツ橋ビル8F

「アートトレーディング株式会社」

アートトレーディング株式会社は、ECサイトの構築から運営、物流まですべてを一貫サポートするワンストップ型の越境/国際EC支援会社です。多言語・多通貨対応のShopify構築を得意とし、受注から出荷管理まで自社倉庫+物流システム「mylogi」で管理できるフルフィルメント体制があります。15年以上・200社以上の実績を持ち、海外販売初心者でも安心して任せられる総合力が強みです。

アートトレーディング株式会社の概要
会社名/サービス名 アートトレーディング株式会社
URL https://art-trading.co.jp/
所在地 〒170-0013 東京都豊島区東池袋1-18-1 Hareza Tower 20F

「株式会社ワンプルーフ」

株式会社ワンプルーフはECサイト構築から運営代行、ECコンサルティング、物流・フルフィルメント、受注やカスタマーサポート代行までを一貫提供するトータルECソリューション企業です。多言語・多通貨・多店舗展開や越境ECにも対応可能で、MagentoやEC-CUBEなど複数のプラットフォームに対応。国内モール運営実績を活かしながら、構築後の運用・バックヤード業務も丸ごと任せられる高い実務対応力が強みです。

株式会社ワンプルーフの概要
会社名/サービス名 株式会社ワンプルーフ
URL https://www.one-proof.co.jp/
所在地 〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7 パシフィックマークス新宿パークサイド5F

「BeeCruise株式会社」

BeeCruise株式会社は、自社サービスBuyee Connectなどを通じて、既存ECサイトにタグを追加するだけで多言語対応カート、海外決済、国際配送、越境規制対応などを一括提供する点が強みです。初期費用・月額費用ゼロで導入でき、物流代行や海外販売サポートを活用すれば、越境ECビジネスを低コストかつスピーディに開始できます。さらに、海外WEBマーケティングやSNS連携、海外発送代行などの支援も行っており、総合力の高い越境ECソリューションを提供しています。

BeeCruise株式会社の概要
会社名/サービス名 BeeCruise株式会社
URL https://beecruise.co.jp/
所在地 〒141-0031 東京都品川区西五反田8-4-13五反田JPビルディング7F

越境EC制作会社を選ぶときの5つのチェックポイント

重要ポイント

越境ECは国内ECよりも必要な専門性が広く、制作会社の力量によって成功率が大きく変わります。この章では、依頼先を選ぶ際に必ず押さえておきたい5つの基準を詳しく説明します。「サイトを作れるかどうか」ではなく、「越境ECを成功させる力があるか」を見極めることがポイントです。

対象国・言語での実績とチーム体制(翻訳・ネイティブチェック)

狙いたい国に関する知識があるか、翻訳やネイティブチェックが可能かは非常に重要です。翻訳品質は信頼性に直結するため、担当チームの体制は事前に確認してください。

Shopify・決済・物流などシステム周りの知見

越境ECでは、国内ECよりも「決済」「物流」「税制」といったシステム面が複雑になります。そのため、制作会社がターゲット国で主流となる決済手段の導入経験を持ち、多通貨や税制の設定に精通しているかどうかは重要な判断基準です。

また、海外配送サービスとの連携や、国ごとに異なる送料ルールを正しく設計できるかも確認すべきポイントです。Shopifyは外部サービスとの連携で機能が大きく広がるため、こうした技術的な知識が豊富な制作会社ほど、越境ECの構築がスムーズに進みます。

提案内容の粒度:要件整理から一緒に考えてくれるか

越境ECの要件は、事前整理が非常に重要です。「国・決済・物流・税制・言語数・商品構成」など、最初の整理が甘いと、あとで作り直しや追加費用の原因になります。

良い制作会社ほど、

  • 最初の打ち合わせでヒアリングが丁寧
  • 必要な項目を整理してくれる
  • 事業の方向性から逆算した提案がある

といった特長があります。逆に「とりあえず作ります」「必要になったら言ってください」というスタンスの会社は、越境ECではトラブルの原因になりやすいです。

見積もりの妥当性と費用対効果(安さだけで選ばない)

越境ECの見積りは会社によって大きく異なりますが、「安さだけ」で判断するのは危険です。安く見える見積りほど、

  • 翻訳が機械翻訳のみ
  • 決済や物流の要件が抜けている
  • 多通貨設定が不完全
  • テーマの設定だけで運用に支障が出る

といった落とし穴があることが多いです。逆に、適正価格でしっかり設計されている会社は、要件を丁寧にまとめてくれるため、公開後の運用がスムーズです。

公開後の運用・マーケティング支援まで対応できるか

越境ECは、公開してからが本番です。多言語サイトは、翻訳や改善など継続的なメンテナンスが必要なため、運用支援が弱い会社だと成果が出にくくなります。

  • 翻訳の追加対応
  • 商品登録代行
  • UI改善
  • SEO対策
  • 広告運用(各国向け)
  • データ分析

こうした運用プランが用意されている制作会社ほど、長期的なパートナーとして心強い存在になります。

 

予算感を掴む:越境ECサイト制作の費用目安と内訳

費用相場

越境ECでは、国内EC以上に検討すべき項目が多いため、費用の振れ幅も大きくなります。特に「言語数」「決済」「物流」「商品点数」の4つは、金額を左右する主要因となります。ここでは一般的な費用感と、見積りを見る際に押さえるべきポイントを詳しく整理します。

規模別のざっくり費用感

越境ECの初期費用は、案件の内容によって大きく変わりますが、ここでは一般的な事例をもとに、大まかな規模感を3パターンに分けて整理します。

ミニマム構成:40〜80万円

  • 海外向けの最低限の言語と通貨に対応
  • 既存テーマを活用
  • 商品数が少ないブランドやスモールスタートに最適
  • 翻訳は商品ページを中心に最小限

標準構成:80〜150万円

  • デザインカスタマイズあり
  • 多言語・多通貨対応
  • 現地決済や外部アプリを導入
  • 物流ルールや税制を加味した細かな設定が必要

→ 最も採用されるケースが多い価格帯です。

大規模・独自機能:150〜300万円以上

  • 複数国向け構成
  • 高度なカスタムやシステム連携
  • 商品点数が多い、SKUが複雑
  • 翻訳ボリュームが大きい

越境ECは「構築費用」よりも「翻訳」「決済」「物流」などの付帯要素で金額が膨らみやすい点に注意が必要です。

初期費用に含まれる項目(詳細解説)

越境ECの見積もりには、以下の項目が含まれるのが一般的です。

▼要件定義

最も重要な工程です。ターゲット国、言語、税制、決済、配送などをここで決めきります。ここが曖昧だと後から仕様変更が発生し、想定以上の追加費用につながります。

▼サイト設計

・多言語構造
・地域別の商品管理
・配送・関税ルール
など海外販売に合わせた構造を設計。

▼翻訳

商品名、説明文、コレクションページ、UI文言まで幅広く発生します。翻訳量によって費用が大幅に変わるため、見積りでは「翻訳範囲」が明記されているかが重要です。

▼デザイン制作

国によって好みが異なるため、情報量の多さやレビューの見せ方なども調整。現地ユーザーに合わせたUI/UXが必要です。

▼Shopify構築

テーマ設定、アプリ導入、決済設定、マーケット設定など。特に決済と物流設定は越境EC特有の難易度があります。

▼テスト

・言語の切替
・通貨変換
・決済成功率
・配送計算
越境ECはテスト項目が国内ECより圧倒的に多く、品質に直結します。

月額費用・運用費(構築後のリアルなコスト)

Shopifyは月額制のサービスであり、越境ECの場合は以下の運用コストが発生します。

▼Shopify月額利用料

Shopifyの月額費用(年払い)は以下の通りです。(2025年11月時点。最新情報はShopify公式サイトでご確認ください。)

プラン 月額 特徴
Basic 約3,650円 小規模向け・必要最低限
Grow 約10,100円 大半の企業が選ぶ標準プラン
Advanced 約44,000円 多通貨・高度分析が強力
Plus 約27万円〜 大規模・高度カスタマイズ

公式サイト:https://www.shopify.com/jp/pricing

特に多通貨対応や詳細なレポートのために、上位プランが必要になる場合もあります。

▼アプリ費用

翻訳アプリ、多言語アプリ、決済アプリ、ロジスティクス系アプリなどが必要になるケースがあります。アプリ費用は月額で積み上がるため、構築前に「本当に必要なアプリ」を見極めることが重要です。

▼保守サポート
  • 翻訳追加
  • 新商品の登録
  • UI改善
  • バグ対応
  • アプリ更新

越境ECは運用負荷が高く、サポート体制があると安心して運営できます。

見積書でチェックすべきポイントと比較のコツ

見積書では以下の点を必ず確認しましょう。

1.翻訳の範囲が明確か
商品説明だけか、UIやメール文面まで含むかで大きく変わる

2.アプリ費用は誰の負担か
アプリ費用は月額なので、長期的に見ると大きな差になります

3.国ごとの設定費用は別途か
複数国展開の場合、設定作業も増えるため追加費用が発生することがあります

4.運用フェーズの費用が明記されているか
公開後に費用が急に増えるケースもあるため注意

越境ECの見積りは「追加費用」が発生しやすい領域だからこそ、透明性が非常に重要です。

💡 「自社の場合はいくらで、どんな構成が最適なのか?」 を知りたい方へ

越境ECの費用は「言語数」「国」「商品点数」「決済」「物流」の組み合わせで大きく変わります。一般的な費用感を知っても、自社の場合はどう違うのかが分からず不安になる方が非常に多いです。当社では、あなたの事業内容・ターゲット国・商品構成を踏まえて、無料見積もりを承っています。

無料見積もりはこちら

海外向け越境ECサイトの制作フロー:要件定義から公開まで

越境ECを成功させるためには、正しい手順を踏むことが不可欠です。この章では、最短でスムーズに公開するための一般的なフローを具体的にまとめます。

事業戦略とターゲット市場の整理

最初に考えるべきは、「どの国の、どんなユーザーに、どんな商品を届けたいのか」という事業戦略です。

  • ターゲット市場の規模
  • 競合の強さ
  • 現地で人気の価格帯
  • 文化的背景
  • SNSの利用状況

これらを整理すると、必要な言語数や決済方法、価格設定の方針まで自然に決まってきます。

要件定義とサイトマップ設計(多言語構造・商品構成)

次に、実際のサイト仕様を固めます。越境ECの失敗原因のほとんどが、この段階の甘さによって起きます。

  • 対応言語
  • 多通貨設定
  • 商品点数
  • 翻訳の範囲
  • 配送ルール
  • 税制設定
  • ページ構成

越境ECは要件が多いため、1つでも抜けると後工程に影響が出ます。この章で丁寧に設計すると、後の工程が非常にスムーズになります。

デザイン制作・Shopify構築・アプリ設定

越境ECのデザインでは、国ごとの文化・購買行動に合わせたUI設計が重要です。

  • 画像の情報量
  • レビュー導線の位置
  • スマホ中心のレイアウト
  • 言語に合わせた見た目調整

また、Shopifyでの構築では、翻訳アプリ・決済アプリ・マーケット設定など越境特有の作業が発生します。

テスト・検証(多言語表示/決済/配送計算)

越境ECはテスト項目が多く、抜け漏れがあると購入できないケースが発生します。

  • 言語切替の動作
  • 通貨と価格表示の整合性
  • 決済成功率
  • 配送方法/送料計算
  • メールテンプレートの翻訳
  • 返品フロー

特に配送と税制は国ごとの要件が異なるため、丁寧な検証が必須です。

公開後の運用・改善(CV計測・ABテスト・広告運用)

公開後は、データ分析と改善を繰り返すことで売上が伸びていきます。

  • 翻訳追加
  • 商品ページ改善
  • CVR改善施策
  • SEO調整
  • SNS広告運用
  • 季節イベントの対応

越境ECは成長余地が大きい分、運用の質で成果が大きく変わります。

相見積もり・提案依頼を成功させるための準備

複数の制作会社に提案を依頼する場合、事前準備の質がそのまま提案の質に反映されます。ここでは、比較検討を成功させるための具体的な方法をまとめます。

事前に整理しておきたい要件(予算帯・ターゲット国・KPI)

相見積もりでは、企業ごとに条件がズレないよう、事前に以下を整理しておくと比較しやすくなります。

  • 予算
  • 希望納期
  • ターゲット国
  • 言語数
  • 商品点数
  • 優先すべきKPI(売上・海外流入・会員数など)

ここが明確であるほど、制作会社側も精度の高い提案ができます。

RFP(提案依頼書)に書いておくと良い項目

RFP を用意すると、提案のブレが減ります。

  • 事業概要
  • 海外展開の目的
  • 希望する機能
  • 使いたい決済
  • 物流方針
  • 参考サイト
  • 将来的に実現したいこと

提案内容の粒度が揃うため、比較しやすくなります。

各社提案・見積もりの比較表の作り方

比較表には、以下の項目を入れると判断がスムーズです。

  • 越境ECの経験値
  • 翻訳品質
  • システム知識
  • 提案の具体性
  • 見積りの透明性
  • 運用サポート
  • 担当者の知識量

「担当者の知識量」も実はかなり重要です。越境ECは細かな仕様判断が多いため、担当者の理解度が成果に直結します。

社内稟議・意思決定をスムーズにするためのポイント

越境ECは投資額が大きく、社内の合意形成に時間がかかりがちです。そこで役立つのが、以下の資料です。

  • ターゲット国の市場データ
  • 売上予測
  • 他社の成功事例
  • 必要な機能一覧
  • 費用対効果の試算

「なぜ今やるべきか」を説明できる資料があると、稟議はスムーズに進みます。

💡 「越境ECの要件整理や相見積もりの準備、どう進めればいいの?」 と感じている方へ

相見積もりを取る前の段階では、「要件が固まっていないせいで、各社の提案がバラバラになる」という課題が発生しがちです。当社では、事業内容・ターゲット国・商品構成をお伺いしながら、要件の整理ポイント見積りが変動する要素 を、無料相談の範囲で分かりやすくご案内しています。

無料相談はこちら

まとめ

越境ECは、言語や通貨の切り替えだけでは成立しません。国ごとの文化、決済、物流、法規制まで踏まえて設計する必要があり、国内ECとは前提がまったく異なります。特に翻訳とローカライズは売上に直結する要素で、商品名や説明文の不自然さがあるだけでクリック率や購入率が大きく落ちてしまいます。Shopifyを活用すれば複雑な設定を整理しやすくなりますが、要件定義から公開後の改善まで一貫して対応できる体制が成功の鍵になります。

💡越境ECで「翻訳の質が不安」「どこから手をつけるべきかわからない」と感じている方へ

ファーストネットジャパンは商品名・バリエーション名・説明文の翻訳はもちろん、文化背景を踏まえたネイティブチェックにも対応し、海外ユーザーに「違和感なく伝わる文章」を提供します。越境ECのブランド力と売上を伸ばすために、ぜひお気軽にご相談ください。

無料相談はこちら  

この記事の監修者

代表 齊藤

齊藤 真也

株式会社ファーストネットジャパン 代表取締役

1998 年創業時からアプリ開発・Web マーケティング・フルリモート SES・ホームページ制作・翻訳・グラフィックデザインなど幅広い IT/クリエイティブ領域を手がけ、2,000 件超のプロジェクトを統括。高松市出身。「圧倒的努力」を座右の銘に、技術とデザインの両面でクライアントの課題解決を支援してきました。
本ブログでは、最新の Web トレンドや AI 活用、マーケティング施策の実践知をわかりやすく発信し、読者の皆さまの事業成長を後押しします。