作業日報アプリの開発会社【10選】建設業向けの失敗しない開発会社の選び方やポイントを解説

建設現場の「日報」は、単なる記録ではありません。作業内容・人数・工数・写真・是正履歴・協力会社の動きが、原価・請求・安全・品質の判断材料になります。

一方で、紙やExcel運用のままだと、現場での記入負荷、回収・転記・集計の手間、提出漏れ、写真整理、承認のやり取りなど「間接工数」が膨らみがちです。2024年4月から建設事業にも時間外労働の上限規制が適用される中で、間接工数の削減=生産性向上がより重要になっています。

※本記事は法的助言・労務助言・補助金採択の確約を目的としたものではありません。実際の導入可否・法令対応・補助金要件などは、必ず最新の公的情報・専門家の助言を確認してください。

目次

作業日報アプリとは(工事日報・出面・施工管理との違い)

作業日報アプリは、現場で発生した事実(誰が・どこで・何を・どれだけ)を、当日中に「構造化データ」として残すための仕組みです。紙日報をスマホ入力に置き換えるだけでなく、写真・承認・台帳化・集計・連携までを一気通貫で設計できる点が価値になります。

作業日報/工事日報/出面管理の違い

似ている用語ですが、目的と使う人が少し異なります。

  • 作業日報:職長・作業員が中心。作業内容、人数、工数、使用機材、危険箇所、気づきなど「現場の実績」を残す。

  • 工事日報:現場監督・所長が中心。天候、出来高、指示・変更、協力会社、品質・安全の状況など「工事としての進捗」を管理する。

  • 出面管理:労務・原価寄り。作業員ごとの出勤、作業区分、人工(にんく)、手当、外注区分など「人件費計算の前提」を整える。

アプリ選定では、どれを主にするかで、入力項目・承認者・帳票の形が変わります。最初から全部を詰め込みすぎると入力が続かないので、まずは「現場が毎日入力できる最小項目」を決めるのがコツです。

施工管理アプリに「日報機能がある」場合と「日報専用」の違い

施工管理アプリは、図面・写真・工程・検査・コミュニケーションなどを広く扱います。一方、日報専用は「入力→承認→集計」までの最短距離に特化します。

  • 施工管理アプリ内の日報:案件・工程・写真・図面と紐づけやすく、将来的な横展開(原価、請求、検査)に強い。

  • 日報専用:入力が軽い、現場の導入が早い、集計に強い。だが他機能は別システムになることも多い。

自社が「日報が入口で、将来は施工管理・原価・請求まで拡張したい」のか、「まずは月末集計と提出漏れだけ潰したい」のかで選ぶべきタイプが変わります。

🛠️ 「日報で何を管理したいか」が決まらず迷っていませんか?

当社では、作業日報/工事日報/出面のどれを軸にするべきか、現場・管理部門・経営の視点で整理し、最小の入力項目と帳票イメージまで落とし込みます。無料相談で方向性を一緒に固めましょう。

無料相談はこちら

建設業で作業日報アプリが必要な背景

2024年4月からの時間外労働の上限規制で「間接工数削減」が重要

2024年4月から建設事業にも時間外労働の上限規制が適用され、原則の上限(例:月45時間・年360時間)や臨時特例時の条件などが求められます。

この環境では、現場の「作業そのもの」を急に減らすのは難しくても、報告・写真整理・帳票作成・提出確認・集計・承認といった間接作業のムダは削れます。作業日報をデジタル化して、入力・確認・集計をリアルタイム化することは、働き方改革と品質確保を両立させる現実的な打ち手です。

※労務関連の制度や上限規制の適用範囲・例外・手続きは、企業規模や工種、個別事情により解釈や運用が異なる場合があります。本記事は法的・労務的助言を目的としたものではありません。必ず最新の公的情報および顧問社労士等の助言を確認のうえ判断してください。

i-Construction/インフラDXで現場データ活用が前提に

国土交通省はi-Constructionの取り組みを通じて、最新技術の現場導入やデータの流通・利活用を促進し、建設現場の生産性向上を目指しています。この流れでは、現場で集めるデータ(写真、出来高、検査、報告)が「活用できる形」で残っていることが前提になります。作業日報アプリは、現場の一次情報を蓄積する入口として、施工管理・原価・請求・安全の改善につながります。

作業日報アプリでできること(必須機能チェックリスト)

「できること」を先に知ると、要件定義で迷いにくくなります。ここでは、作業日報アプリに求められやすい必須機能をチェックリストとして整理します。自社の「現場の型」に合わせて、必須/任意を分けてください。

日報入力

最低限ほしいのは、作業区分(工程や作業種別)、人数、工数(開始・終了や実働)、協力会社(外注)です。入力は「選択式+テンプレ化」が基本です。現場ごとに違う作業名称を自由入力にすると表記ゆれで集計が破綻するため、マスタ設計(作業区分、協力会社、職種)を最初に整えます。

写真報告

写真は、報告と証跡の要です。撮影時に案件・場所・工程・是正区分を選ぶだけで自動仕分けされると、後工程の整理が激減します。電子小黒板や台帳出力に対応するサービスも多く、現場の撮り方までルール化すると効果が出ます。

承認フロー

日報の価値は「提出して終わり」ではなく、承認・差戻し・コメントが履歴として残ることにあります。監督→所長→工務→経理など、会社ごとに承認段が異なるため、段階承認やコメント、誰がいつ見たかのログ(監査ログ)が重要です。協力会社が入力する場合は、外部アカウントの権限設計もセットで考えます。

出面・原価・勤怠への連携

日報を「集計の前提データ」にできると、月末の手作業が消えます。現場別の実績工数、職人別の出面、協力会社別の投入人工などが、原価管理・労務管理の入口になります。

見積・請求への連携

出来高や追加工事は、現場の「その日の記録」が最強の証拠になります。日報に出来高・変更指示・写真証跡が紐づくと、見積明細・請求に落とし込みやすくなります。将来の拡張を見据えるなら、案件(工事)マスタと日報データの紐づけ方を最初に決めておくと後戻りが減ります。

失敗しない開発会社の選び方 7つのポイント

選び方

価格や知名度だけで選ぶと、現場が使わずに終わります。建設業の作業日報は「現場環境」「協力会社」「帳票文化」「連携先」が絡むため、以下7つの観点で開発会社(提供会社)を評価してください。

現場が入力できるUI

最重要は、現場が毎日入力できることです。入力が重いと、結局まとめ入力になり、正確性もリアルタイム性も失われます。スマホで片手入力できるか、テンプレ化できるか、選択式で表記ゆれを抑えられるかをデモで確認します。

オフライン/電波が弱い現場への設計

地下・山間部・新築で電波が弱い現場は珍しくありません。オフライン入力→復帰時同期ができるか、写真のアップロード失敗時にどう復旧するか、通信量が増えすぎないかがポイントです。

協力会社を巻き込む権限設計

協力会社が多いほど、ID発行・権限・閲覧範囲が肝になります。案件ごとの参加者管理、外部は入力のみ・閲覧制限、元請だけ編集可能など、現場運用に沿った権限が切れるかを確認します。

帳票(PDF)・顧客提出物のテンプレ設計

建設業は帳票文化が強く、顧客提出物の形式が現場ごとに異なります。既存のExcel/PDFをそのままテンプレ化できるか、写真台帳・日報・報告書のレイアウトを現場の言葉で再現できるかが重要です。

拡張性

日報は入口です。将来、原価・受発注・請求・会計まで繋げたいなら、APIやCSV連携、データ設計の拡張性が必要です。最初から全てを作るのではなく、段階導入できるロードマップを提示できる会社が安心です。

セキュリティ・監査ログ・保存要件

電子的に保存する以上、誰がいつ何を入力・修正したかのログ、アクセス制御、バックアップ、権限変更の履歴が重要です。監査対応が必要な企業ほど、ログの粒度(閲覧・編集・承認)を確認してください。

保守運用

現場運用は必ず変わります。協力会社の増減、帳票追加、項目変更、連携要件など、改修が前提です。月額保守の範囲、改修の見積単位、問い合わせ対応、教育支援まで含めて比較します。

タイプ別に選ぶ

作業日報アプリは、提供形態によって強みが異なります。自社の目的に合うタイプを先に決めると、候補が絞れます。

原価管理システム型

原価・労務・出面・請求までを統合して管理したい会社向けです。日報はその入力手段の一部として位置づけられます。経理・工務の負担が大きい会社ほど相性が良い一方、導入設計は重くなりがちです。

施工管理型

図面・写真・工程・検査・コミュニケーションが主。日報は報告機能として実装されることが多いです。

日報・出面特化型

日報提出と集計を最短化し、月末処理や提出漏れを潰したい会社向けです。まずここから始め、必要に応じて施工管理や原価へ広げます。

写真・報告特化型

工事写真台帳や報告書が重い会社向けです。写真の自動整理、電子小黒板、台帳出力、是正前後の管理などに強みがあります。

ローコード/受託開発型

帳票や承認が独自すぎて標準に乗らない場合は、ローコード(kintone等)や受託開発で「自社の型」を再現する選択肢があります。メリットはフィット感、デメリットは要件整理と保守の設計が重要になる点です。

🛠️ 自社はどのタイプが最適か、迷っていませんか?

当社では「目的(間接工数削減/原価精度/請求証跡/協力会社巻き込み)」から逆算して、最適タイプと導入順序を無料で整理します。選定の迷いを減らしたい方はご相談ください。

無料相談はこちら

作業日報アプリの開発会社【10選】

ここでは、建設業の現場で使われやすい作業日報・報告・帳票に関連するアプリ開発・提供会社を10社紹介します。自社に合うかどうかは、前章の「7つのポイント」で必ずデモ確認してください。

ファーストネットジャパン株式会社

大阪本社・東京オフィスを持ち、Web制作に加えて企業向けのシステム開発を強みとしている会社です。業種・用途に応じたオーダーメイド開発を掲げており、ヒアリング・要件定義から開発、テスト、導入後の運用保守まで自社一貫で対応するとしています。

そのため、建設業の作業日報でも「現場が入力しやすいUI」「写真・是正前後の整理」「承認フロー(差戻しコメント・履歴)」「協力会社を巻き込む権限設計」「既存の勤怠・原価・会計・施工管理との連携」など、会社ごとの運用に合わせて設計しやすいのが特徴です。既製品に業務を寄せて現場が疲弊する前に、まずは現状フローと帳票を整理し、MVP(最小構成)で小さく始める進め方が現実的です。

会社概要
会社名 ファーストネットジャパン株式会社
所在地 〒541-0058 大阪市中央区南久宝寺町1-7-10 シャンクレール南久宝寺201
URL https://www.1st-net.jp/lp/development/

株式会社アンドパッド(ANDPAD/報告オプション)

現場の報告をテンプレ化し、複数関係者で共同編集できる機能を提供しています。報告種別ごとに編集権限を設定でき、写真添付の必須化や整理もしやすいのが特長です。指定レイアウトでの出力にも対応し、協力会社を巻き込む運用に向きます。

会社概要
会社名 株式会社アンドパッド
所在地 〒108-0073 東京都港区三田三丁目5番19号住友不動産東京三田ガーデンタワー37F
URL https://andpad.co.jp/

スパイダープラス株式会社(SPIDER+/S+Report)

普段使っている帳票をフォーマット登録し、そのままデジタル化できる帳票サービスです。iPadやPCで現場入力から帳票作成まで完結し、図面連携で場所管理もしやすくなります。既存の紙・Excel文化を崩さずに移行したい企業に適しています。

会社概要
会社名 スパイダープラス株式会社
所在地 〒105-0001 東京都港区虎ノ門2-2-1 住友不動産虎ノ門タワー27階
URL https://spiderplus.co.jp/

株式会社フォトラクション(Photoruction)

施工管理クラウドとして、作業日報の作成・保管・管理をスムーズに行える点を紹介しています。モバイルから日報や作業指示書を作成でき、リアルタイム共有で運用の標準化にもつなげやすいのが魅力です。導入時の操作説明会などサポートも触れられています。

会社概要
会社名 株式会社フォトラクション
所在地 〒141-0031 東京都品川区西五反田7-9-5 SGテラス4階
URL https://corporate.photoruction.com/

株式会社アルダグラム(KANNA/KANNAレポート)

手書き・紙の帳票を、使い慣れたフォーマットのままテンプレート化して現場で記入できる帳票機能があります。スマホ・タブレットで入力し自動計算や共有まで進めやすく、オフライン環境でも活用できる点が強みです。帳票起点でペーパーレス化したい企業に向きます。

会社概要
会社名 株式会社アルダグラム
所在地 〒105-0001 東京都港区虎ノ門二丁目2番1号 住友不動産虎ノ門タワー 26階
URL https://aldagram.com/

株式会社クラフトバンク(クラフトバンクオフィス)

LINEと連携し、日報入力など職人が行う作業を自動通知で促せるのが特長です。LINEが使えれば現場が馴染みやすく、記入漏れや打刻漏れの削減を狙えます。現状の運用をヒアリングしてカスタマイズし、対面での導入支援も掲げています。

会社概要
会社名 株式会社クラフトバンク
所在地 〒103-0005 東京都中央区日本橋久松町12-8 プライム日本橋久松町ビル 8F
URL https://corp.craft-bank.com/

福井コンピュータアーキテクト株式会社(現場Plus)

トーク、掲示板、写真、図面、工程表などの基本機能に加え、入退場管理やKY活動、施主への情報公開などを標準搭載とうたっています。協力業者の一次請け・二次請け対応や多段承認にも触れており、協力会社を含む工程・品質管理を強めたい企業に向きます。

会社概要
会社名 福井コンピュータアーキテクト株式会社
所在地 〒910-0297 福井県坂井市丸岡町磯部福庄5-6
URL https://archi.fukuicompu.co.jp/

株式会社建設システム(KENTEM/日報管理クラウド)

簡単な入力で日報が完成し、必要データを即時に集計できるWEBアプリとして紹介されています。現場全体を把握しやすく、月末の集計負担を軽減する狙いが明確です。「まず日報の提出漏れ・集計地獄を止めたい」企業の入口に向きます。

会社概要
会社名 株式会社建設システム
所在地 〒417-0862 静岡県富士市石坂312-1
URL https://www.kentem.jp/

株式会社MetaMoJi(eYACHO)

施工管理アプリとして、手書き・写真を使った現場記録や図面・資料のペーパーレス化、リアルタイム共有などを取り込みつつ、日報・検査帳票を現場で作成できる点が紹介されています。紙やExcelの日報を「現場メモ+証跡」ごとデジタル化したい会社に適します。

会社概要
会社名 株式会社MetaMoJi
所在地 〒106-0032 東京都港区六本木1-7-27 全特六本木ビル EAST4階
URL https://metamoji.com/jp/

株式会社アステックペイント(現場ポケット)

現場管理アプリとして、写真管理や報告書作成、日報機能などを提供しています。協力会社が直接入力する運用で請求連携が確実になり、集計作業が短縮された事例も紹介されています。まずスマホ中心で日報・写真・報告を回し、提出漏れを減らしたい企業に向きます。

会社概要
会社名 株式会社アステックペイント
所在地 〒812-0013 福岡県福岡市博多区博多駅東3-14-1 T-Building HAKATA EAST 9F
URL https://astecpaints.jp/

「パッケージ導入」ではなく「個別開発」を選ぶべき判断基準

パッケージ製品で8割解決できるなら、まずはパッケージ導入が合理的です。ただし、以下に当てはまる場合は、個別開発(またはローコード+連携)を検討する価値があります。

顧客別帳票・承認が複雑で標準に乗らない

提出帳票が現場・施主ごとに違い、承認段や差戻しルールも独自だと、標準機能に合わせるほど現場が混乱します。「既存帳票をそのまま」取り込めるか、取り込めないなら個別開発で再現した方が結果的に安くなることもあります。

見積明細・出来高・請求が会社独自ルール

出来高の計上基準、追加工事の扱い、値引き、歩掛りなどが独自だと、日報の入力項目や集計ロジックに影響します。ここがブレると、日報が「請求の証拠」になりません。会社独自ルールを守ることが収益に直結する企業ほど個別開発向きです。

既存の会計・施工管理・勤怠と連携必須

会計(仕訳)、勤怠(残業・手当)、原価(工種別)、施工管理(案件)など、既存システムと二重入力が発生するなら、連携が必須です。CSVで回るのか、API連携が必要か、マスタ同期が必要かで難易度が変わります。

協力会社が多く、権限設計が肝

協力会社が多い現場ほど、外部アカウント運用が勝負です。閲覧範囲、写真の共有範囲、編集権限、承認権限などを細かく切りたい場合は、個別開発で権限モデルから設計した方が安全です。

🛠️ 個別開発に踏み切る前に、まず「標準でできること/できないこと」を見極めませんか?

当社では、既製品で満たせる要件と、個別開発が必要な要件を切り分け、概算費用とリスクを無料で整理します。判断材料が欲しい方はご相談ください。

無料相談はこちら

作業日報アプリの開発の進め方と費用の考え方

作業日報アプリは、最初から完璧を狙うほど失敗します。現場の入力定着が最優先なので、MVPで小さく始め、使われ方を見て伸ばすのが鉄則です。

要件定義で決めるべき項目

要件定義で最低限決めたいのは次の5つです。

  1. 目的:何の工数を削るか(写真整理/集計/承認/請求証跡など)
  2. 入力者と頻度:誰がいつ入力するか(職長/監督/協力会社)
  3. データ粒度:案件・場所・工種・協力会社・人工の切り方
  4. 出力帳票:誰に何を出すか(社内承認/施主提出/原価集計)
  5. 連携:どのシステムに何を渡すか(CSV/API/手動)

この時点で、必須(MVP)と任意(フェーズ2以降)に分けておくと、見積のブレが止まります。

最小構成(MVP)の例

MVPの具体例は以下です。

  • 日報入力:開始・完了、作業区分、人数(または人工)だけ

  • 写真:施工前/後(または是正前/後)の最低2枚+場所タグ

  • 承認:監督1段承認(差戻しコメント付き)

  • 出力:日次PDF(社内提出用)+週次集計CSV

これだけでも、提出漏れと月末集計の手間は大きく減ります。定着したら、協力会社入力や出来高・請求連携を追加します。

費用を押し上げる4つの要因

費用が膨らむ典型要因は次の4つです。

  • オフライン:同期設計、競合解決、写真アップロードの再送制御

  • 連携:API開発、マスタ同期、データ変換、運用監視

  • 権限:外部アカウント、案件ごとの閲覧範囲、監査ログ

  • 帳票:既存フォーマット再現、写真台帳、複数レイアウト対応

見積を見るときは、機能一覧よりも「上の4要因がどれだけ入っているか」を確認すると、妥当性が判断しやすいです。

よくある質問

よくある質問

パッケージ製品と個別開発、どちらが良いか

原則は「パッケージ製品で8割解決→足りない2割だけ拡張」です。パッケージ製品の方が導入が早く、運用・保守も安定しやすいからです。一方、帳票・承認・請求ロジックが独自で、標準に合わせるほど現場が壊れる場合は、個別開発(またはローコード)を検討してください。

何人規模から効果が出るか

規模よりも「月末集計が辛い」「現場数が多くて提出漏れがある」「協力会社が多くて連絡が錯綜する」といった症状の有無が判断基準です。小規模でも現場が分散していれば効果が出ますし、大規模でも運用が整っていれば効果は限定的です。

セキュリティは問題ないか

クラウド利用では、権限設計、アクセス制御、ログ、バックアップ、端末紛失時の対策がポイントです。製品選定時に、監査ログの範囲、データ保管場所、SSO/MFA対応、権限変更履歴などを確認してください。必要であれば社内のセキュリティ基準と照合します。

補助金は使えるか

IT導入補助金などの制度は公募回ごとに要件・対象範囲・手続きが変わる可能性があります。対象となる製品・サービス、導入形態(クラウド利用料、導入支援、連携開発など)が該当するかは、最新の公募要領・公式情報の確認が必要です。採択は申請内容や審査結果に依存するため、制度の最新情報を確認したうえで、必要に応じて支援事業者や専門家と申請計画を立ててください。

🛠️ 「うちの場合はどうなの?」を最短で解消したい方へ

当社の無料相談では、既製品/個別開発の判断、概算費用の考え方、導入の進め方、補助金活用の当たりを整理します。まずは現状をそのまま教えてください。

無料相談はこちら

まとめ(選定チェックリスト)

最後に、選定で迷い避免のためのチェックリストを置いておきます。ここが埋まるほど、見積比較で失敗しにくくなります。

相談前チェックリスト

  • 現状の日報:紙/Excel/アプリ、提出頻度、提出漏れの実態

  • 帳票:施主提出物の種類、既存フォーマット(PDF/Excel)

  • 承認:承認段数、差戻しルール、誰が最終責任者か

  • 連携:会計・原価・勤怠・施工管理など二重入力の箇所

  • 現場環境:電波、端末(スマホ/iPad)、協力会社のITリテラシー

  • 成果指標:削減したい工数(例:月末集計○時間→○時間)

🛠️ 作業日報アプリ導入で、遠回りしたくない方へ

避免したいのは「とりあえず導入して、現場が使わない」状態です。当社では、要件整理→概算見積→MVP提案→ベンダー比較までを一気通貫で支援します。まずは無料相談で、現状のボトルネックを一緒に言語化しましょう。

無料相談はこちら

この記事の監修者

代表 齊藤

齊藤 真也

株式会社ファーストネットジャパン 代表取締役

1998 年創業時からアプリ開発・Web マーケティング・フルリモート SES・ホームページ制作・翻訳・グラフィックデザインなど幅広い IT/クリエイティブ領域を手がけ、2,000 件超のプロジェクトを統括。高松市出身。「圧倒的努力」を座右の銘に、技術とデザインの両面でクライアントの課題解決を支援してきました。
本ブログでは、最新の Web トレンドや AI 活用、マーケティング施策の実践知をわかりやすく発信し、読者の皆さまの事業成長を後押しします。