Slack(スラック)とは?使い方と特徴を初心者向けに解説【2023年度版】

Slack(スラック)イメージ

Slack(スラック)を駆使する企業や事業所が急増してきましたが、具体的にどのような使い方をすれば良いのか戸惑ってはいませんか?

Slackは、社内でもテレワークでもストレスフリーで使いやすいコミュニケーションツールとして定評があります。

そこで、この記事ではSlackの基本的な機能・おすすめポイント・拡張機能・導入における注意点について徹底解説します。

Slackとは?

どんなコミュニケーションツール?

一般的にSlackとはビジネス向けのコミュニケーションツールであり、文字チャットや画像・資料などのデータのファイルのアップロード機能が付帯されています。

さまざまなタイプのコミュニケーションツールが使われる中

で、SlackはSaaS (サース) 型に分類されます。

Slackは有料版と無料版が用意されていますが、無料でも機能が充実しています。これから初めてSlackを使う方は、まずは無料版からお試しいただくことをおすすめします。

Slackのサイトはこちら

■SaaS (サース) 型とは何か?

SaaS (サース) とは英語で「Software as a Service」(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)の頭文字を取った言葉です。
「Software as a Service」という言葉を日本語に直訳すると、「サービスとしてのソフト」という意味になります。

一般的にSaaSとは、従来はパッケージ版として販売・提供されていたソフトについて、インターネットから提供され、ネット上で利用するタイプのことを言います。

つまり、従来のパッケージ版からクラウドサービスに移行したということです。 SaaS型のコミュニケーションツールのおもな特徴は、画像や資料などのデータをインターネット上に保存・管理ができることです。

同一のデータを複数名で共有・管理・編集作業を行うことが可能です。 SaaS型に該当するオンラインサービスには、この他にもコミュニケーションツールのChatwork、オンラインストレージサービスのDropboxなどがあります。

参考:チャットワーク(Chatwork)とは?

必要な動作環境

パソコンで使用する場合

SlackをWindowsのパソコンで使用する場合は、Windows7以上のOS環境が必須となります。Mac OSで使用する場合は、OS X10.10以降の環境が必要です。

Slackは、Linuxでの使用も可能ですが、システム要件はFedora 28 以降、Red Hat Enterprise Linuxの場合は 7.0 以降、Ubuntu LTS の場合はリリース 16.04 以降の環境が必要となります。

モバイル版 ( iOS・Android )

iOSを使用の場合は12.2 以降のバージョン、Androidでは6.0 以降となります。

対応可能なブラウザについて

Slackは、IE (インターネットエクスプローラー) には対応不可です。 仮にIEのブラウザでSlackを閲覧できたとしても、セキュリティ対策などのサポート体制が不十分であるため、おすすめできません。

Google Chromeで閲覧する場合は、バージョン66以降に対応可能です。 IEの後続ブラウザであるMicrosoft Edgeで閲覧する場合は、バージョン41以降に対応しています。なお、Firefoxではバージョン60以降に対応しています。

ふだんお使いのブラウザのバージョンが不明な場合は、Slack導入前に調べておくと良いでしょう。

Google Chromeの最新バージョンを確認するには、ブラウザを立ち上げてからツールバーンのメニューから「Google Chromeについて」を選び、「概要」からバージョンを確認できます。

最新版がインストール済の場合は、バージョン情報の下に「Google Chromeは最新版」と表示されます。

開発者と運営元企業について

今や日本国内の企業でも厚く支持されているコミュニションツール・Slackですが、これを開発したのはカナダ出身の実業家であるスチュワート・バターフィールド氏です。

スチュワート氏は、写真共有サイトの「Flickr (フリッカー) 」の開発者としても知られています。

Slackの運営企業はアメリカのSlack Technology社で、本社はカリフォルニア州サンフランシスコにあります。会社が設立されたのは2009年、Slackが正式にリリースされた2013年以降は、全世界に着実にユーザー数が増加しています。

実績

Slackは国内外の企業で幅広く活用されており、2019年にはSlack Technology社がアメリカの株式市場に上場するなど、目覚ましい発展を遂げてきました。

Slackが導入されている海外のおもな企業は、オンライン決済サービスのPaypal (ペイパル) ・グローバルEC企業のeBay (イーベイ)・Los Angels Times (ロサンゼルス・タイムズ) などです。

日本国内ではパナソニック・メルカリ・セブン銀行・ソフトバンク・Yahoo! Japan・サイバーエージェントなどの企業がすでにSlackを導入し、活用の幅を着実に広げています。

Slackの日間アクティブユーザー数は1200万以上、すでに150カ国以上で使われており、今後もさらにユーザー数が拡大される見込みです。

Slackのフリープラン(無料)・有料プランの紹介

ネットワーク

Slackの初心者は無料プランから試してみて、「無料版では物足りない」と感じられるようになったら、有料版に切り替えても良いでしょう。

Slackのプランは無料のフリープランの他に、有料のスタンダードプラン・プラスプラン・Enterprise Gridプランが用意されています。

フリープラン (無料)

無料のフリープランには、基本的な機能がすべて一体化されており、ビジネスシーンで利用価値が高いです。

チーム内の直近の1万件のメッセージにアクセスすることが可能で、1対1のビデオ通話と音声通話ができます。

さらに、Microsoft社のOffice365やGoogleドライブなどの10種類のアプリとの連携力が発揮できます。

無料版を使用する場合、有料版と比較すると機能の一部制限はありますが、トライアル期間や使用期限はとくに設けられておらず、ずっと無料で使えるのが強みです。 ファイルストレージ容量は、合計で5GBまでと制限されています。

無料のフリープランは、おもに小規模のプロジェクトチームやグループに適しています。 また、Slackの運用・管理にコストがかからないため、SOHOやフリーランサーにもおすすめです。

スタンダードプラン

Slackの有料プランはスタンダード・プラス・Enterprise Gridと3種類ありますが、その中でもっとも安価で利用できるのがスタンダードプランです。

スタンダードプランの月額料金は850円、年間に換算すると10200円となります。 無料のフリープランだとチーム内の直近のメッセージの検索可能数は1万件ですが、スタンダードプラン以上の有料プランは、検索可能数が無制限となっています。

また、音声通話とビデオ通話の参加者は最大で15名まで、ファイルストレージはチームメンバーごとに10GBの大容量です。

プラスプラン

Slackのプランプランの場合、ファイルストレージ容量がチームメンバーごとに20GBとなります。

動画や写真など大容量のデータファイルの受け渡しを頻繁に行う場合は、プラスプランがおすすめです。月額料金は1600円、年間に換算すると19200円、スタンダードプラン・フリープランと比較すると、24時間体制のサポートが受けられるのも魅力です。

スタンダードプランはどちらかと言えば中小企業向けですが、プラスプランは大企業に適しています。

Enterprise Grid

3種類の有料プランの中でも、Enterprise Gridプランは別格といった存在です。 複雑な組織のある企業や規制業界などに適しており、月額料金などコストについてはSlcakの公式サイトには明確に記載されていません。そのため、料金については営業担当者に応相談といった形になります。

Enterprise Gridプランのおもなサービス内容は、詳細なフィルター活用によるワークスペース全体の検索・ファイルやメッセージをスピーディーに検索・大規模でハイレベルな管理機能・メンバーへのダイレクトメッセージの送信などです。

Enterprise Gridの導入を検討している場合は、Slackの公式サイトから営業担当者にメールフォームから、直接お問い合わせを行うことが可能です。

Slackの4つの基本機能に注目

機能

チャット機能 (文字・通話)

Slackには、チャット機能があらかじめ搭載されており、文字上でのチャットはもちろん、音声通話やビデオ通話も可能です。

ただし、無料版の場合は1対1での通話、有料版は最大15名まで可能です。 Slackではチャネルと呼ばれるグループを作って、全員に対してメッセージを一括で送ることも可能です。

検索機能が充実

今すぐに必要な情報をスムーズに探せることも、仕事効率を向上させるためには必要です。その点、Slackは検索機能が充実しており、過去・直近のファイルやメッセージ内容について、スピーディーに探すことができます。

Windowsのパソコンを使って、Slack内で新規検索を行うには、「Ctrl」キーと「G」キーを押します。

また、チャンネル・ファイル・メッセージ・メンバーディレクトリの4種類のフィルターの中から1つのジャンルを任意で選び、1種類のみの結果を表示させることも簡単にできます。

ただし、ファイルの検索を行う場合、1つ注意点があります。ファイルをSlack上にアップロードの処理を行った場合は、検索結果に反映させることはできません。 メッセージの検索を行う場合は、特定の日付を入力して絞り込み検索を行うことが可能です。

メッセージ内容を検索する場合は、リアクションがついたメッセージに絞って検索することも可能です。この他にもさまざまな検索方法がありますので、しっかりマスターしておくと作業効率アップにもつながります。

画面・データファイルの共有機能

Slackでは、使用中のパソコンなどのデバイスやファイル管理専用のアプリから、Slack上にデータファイルを追加することが可能です。 また、Slack上で閲覧したファイルを複数名のメンバー間で共有することも可能です。

ファイルを共有するには、ファイルまたはメッセージ箇所にカーソルを置いて、「共有」アイコンから共有先を選び、「共有」を選択すれば完了です。 また、Slackの外部にファイルを共有することも可能です。

チャンネル作成機能

Slack独自の機能として、チャンネル作成機能があります。 Slackにおいてチャンネルとは、データファイルやメッセージなどを1つの場所にまとめて、チーム内で共有できる特定のスペースのことを指します。

あらかじめチャンネルを作成しておけば、グループ内や部署内において重要な情報を共有できるようになります。

進行中のプロジェクトについて、メンバー内でより強力な結束が必要な時や、新たなプロジェクトに取り掛かる時に、このチャンネル機能を駆使することによって、作業効率の向上や社員のモチベーションアップの効果も期待できます。

一口にチャンネルとは言っても、Slackにはパブリック・プライベート・共有・マルチワークスペースの4種類のチャンネルが用意されています。

パブリックチャンネル

すべてのメンバーが参加可能なのがパブリックチャンネルで、パブリックチャンネル内に投稿されたメッセージやコメントの内容は、メンバー全員が検索可能です。

プライベートチャンネル

プライベートチャンネルの場合は、特定のメンバーのみにチャンネル作成の権限を与えるなど、制限を設けることが可能です。

プライベートな意味合いのあるチャンネルであるため、このチャンネルに参加するには招待を受けることが前提となります。

マルチワークスペースチャンネル (Enterprise Gridのみ)

マルチワークスペースチャンネルは、Slcakの有料プラン・Enterprise Gridのみの機能です。

共有チャンネル (有料版のみ)

なお、共有チャンネルは無料版での利用は不可、有料版のみ利用可能となっています。

Slackならではの6つのおすすめポイント

テレワーク

安心の低コスト

コミュニケーションを導入する際に、初期費用や運営費用がどの程度かかるのか気になるところです。

その点、Slackは無料版が用意されているので、コスト面での安心感が得られます。 有料版を導入する際にも、コストが高くかかることはないので安心して、継続的に使用できます。

日本国内でも多くの大企業がすでにSlackを導入済みであり、通信費などの余分なコストが大幅な削減効果が期待されています。

チーム単位でのスムーズなコミュニケーションが可能

メールでの連絡のやりとりとは違い、Slackでは1人から不特定多数の人に対してメッセージが伝わるのでコミュニケーションがしやすいです。

チーム単位でのコミュニケーションがスムーズにできるのが、Slackならではの大きな魅力です。

多彩なデバイスに対応可能

Slackはパソコン・スマホ・タブレットなど、多彩なデバイスに対応可能です。 社内・自宅・外出先でもスムーズに入室できるので、ライフスタイルに合わせた使い方ができます。

外出中でもスマホやタブレットからデータファイルの閲覧・確認作業もスムーズにできるので、空き時間を有効活用できます。

テレワークに最適なコミュニケーションツール

社内の業務を自宅に持ち込み、仕事をする人も増えてきており、そのような状況の中でぜひ活用したいのがSlackです。

無料のフリープランにも音声通話やビデオ通話の機能が搭載されており、チーム内では文字チャットによるメッセージのやりとりができるので、テレワークにも最適です。

メールでの連絡のやりとりだと、つい不必要な文章を入力することもありますが、Slackの場合は、リアルタイムで文字チャットをする機会も多いです。そのため、要点をきっちり押さえて、スムーズでスピード感のあるコミュニケーションができるようになります。

メールでの連絡だと、一方的なメッセージの発信になってしまいがちです。 その点、Slackでは特定のチーム内で発した発言に対してコメントを出したり、良案を出したり、不明な点についてアドバイスするなど、コミュニケーションが活性化されやすいのが魅力です。

ビジネスの用途に最適

Slackはもともとビジネス用のツールとして開発されたものです。 そのため、小規模の事業所から中小企業、大企業まで幅広く活用できるのが魅力です。 あらゆるビジネスシーンにおいて活用できることを想定した上で、開発されたコミュニションツールなので、初心者からヘビーユーザーまで使いやすいです。

Slackを初めて使う人は、文字チャットやデータのアップロードなど、簡単に出来ることから始めると良いでしょう。 ある手度使いこなせるようになれば、Slack独自のリマインダー機能を使うとより利便性が高くなります。

Slackのリマインダー機能とは

コミュニケーションツールとしてSlackを今後も継続的に利用する上で、ぜひ活用したいのがリマインダー機能です。

リマインダーとは英語で「念押し・防備・思い出させる人」といった意味があります。 今後の予定・課題など業務上でなすべきことをお知らせする機能、これがリマインダー機能です。

もっとわかりやすく言えば、タスク機能 (ToDo機能) の一種であると理解しておくと良いでしょう。

Slackのリマインダー機能を使う場合、自分自身に対しての設定はもちろん、同じグループ内のメンバーやチャンネルに対しての設定も可能です。

業務事項をチーム内のメンバーに連絡するタイミングも重要になってきます。そのような際にも、リマインダー機能を活用すれば、通知を行う日時を設定することも可能です。

リマインダーを設定する場合、チャンネル上に冒頭に「/remind」を記述し、その後に「@ (アットマーク) 連絡の対象となる相手の氏名」、その後に連絡内容の要約、最後に日付が来ます。

【リマインダーの記述例】

ABCさんに明日の日付で請求書の発送業務について伝える場合

/remind @ABC 請求書発送業務 tomorrow

と記述します。

もちろんこの他にもリマインダー機能の多彩な活用法がありますので、また詳しくお伝えする機会を設けたいと考えています。

拡張機能の充実

Slackの良い点は、多彩な拡張機能が揃っていることです。 通常の業務でよく使われるツールとして、GoogleDriveやDropbox、Googleカレンダーやツイッターなどがありますが、これらのツールとの連携力に優れているのがSlackの魅力です。

Slackと連携可能なツールの種類は約300種類、おもにビジネスツールとの連携に特化しています。

たとえば、Slackにツイッターを導入した場合は、製品やサービスについてユーザーの感想や意見について把握することができます。 多数のアプリとの連携が良いので、わざわざ他のアプリを立ち上げる必要もなく、ストレスフリーな環境でコミュニケーションの充実を図ることができます。

Slack特有の便利な7つの拡張機能

Slackに新たな付加価値を持たせることも可能です。 業務上に必要とされる拡張機能を有効活用すれば、これまで以上に作業効率がアップし、社員同士のコミュニケーションもよりスムーズになることでしょう。

We.for Remote Work

2020年11月にはチーム内の可視化ツールとして、「We. for Remote Work」の提供がスタートしました。

「We.for Remote Work」は、ベンチャー企業として知られるLaboratik社が新たに開発したもので、最新のAIテクノロジー導入によりチーム内のコミュニケーションの状況などをスコア化・診断することができます。

リモートワークで職場から離れて勤務するチーム内の状況や雰囲気について、シンプルなアンケートやSlack上での解析により、現状の問題点を発見し、より良い方向に改善するための手がかりを見つけることができます。

月間レポートがPDFファイルで発行されるので、社内での報告が必要な時にも役立てられます。

14日間の無料トライアル期間が設けられているので、使用感を試してみてはいかがでしょうか。資料請求・無料トライアルの申し込みは、下記アドレスの通りです。

https://we-r.laboratik.com/

Today List (ToDo管理機能)

通常の業務でSlackをおおいに活用するなら、やはりタスク管理 (ToDo管理) が重要となります。そこでぜひ活用したいのが、タスク管理ツールの「Today List」です。

基本的に、その日1日のタスク管理を作成するツールであるため、「今日やるべきことと」「今日できること」をリスト化するといった用途で使うのが一般的です。

https://todaylist.carrd.co/

ImageResize (イメージリサイズ)

Slack上で画像データのやりとりを行う際に、ぜひ活用したいのが「ImageResize (イメージリサイズ)」です。

相手に投稿した画像をツイッター・インスタグラム・フェイスブックなどのSNSに最適な大きな自由に変更ができるので便利です。このツールがあれば、わざわざ画像加工アプリを立ち上げてサイズ変更などの面倒な作業を行う必要もありません。

https://imageresize.xyz/

Abot

Slackでは、チャンネル内でグループを組み、同一の業務を行う中で、時に意見交換を行うことも可能です。

しかし、上司や先輩に対して、ストレートに意見を出すことが難しく、「一個人としての意見がチームワークを乱してしまうのではないか」という懸念事項もあります。

そのような悩みを解消するための対策として、ぜひ活用したいのが「Abot」です。 「Abot」を活用すれば、匿名で投稿できるので、発言者が誰なのか特定することはできなくなります。 匿名で投稿されたコメントに対して、レスポンスをつけることももちろん可能です。

https://abot.app/

Slicki

仕事やプライベートでWikipedia(ウィキペディア)を使用する頻度も高いのではないでしょうか。そのような際に役立つのが、「Slicki」です。

このツールをSlackに取りこんでおけば、Slackに自動的にWikiエディタが作成され、ブラウザ上で編集ができるようになります。

https://www.slicki.wiki

Forecast

今日の天気が気になり、インターネットで天気予報を毎日チェックすることが習慣になってはいませんか?

そのような人にこそぜひ活用してほしいのが、Slack内での天気予報のチェックが可能な連携ツールである「Forecast」です。

「Forecast」とSlackを連携させる方法は、シンプルナ2ステップです。 「Forecast」の公式サイトから、Add to Slack」の文字を選択、「許可」を選択すればOKです。

https://forecastSlackbot.com

Simple Poll

同一のチーム内で、アンケート集計が必要になった時に活用したいのが、「Simple Poll」です。このツールとSlackを連携させておけば、二者択一方式のシンプルな質問から複雑な質問まで、簡単に回答を得ることが可能です。

回答の選択肢と質問数を多数増やすことも可能で、アンケート集計後に回答者数を表示させることも可能です。

https://simplepoll.rocks/

Slack導入前に知っておくべき注意点

Slackは社内の小規模なグループから大規模なプロジェクトチームまで、多くの人が使うケースが多いです。そのため、ひとりひとりの社員が快適な環境でSlackを使用できる環境を整えることが必須となります。

より快適な環境でSlackを使うためにも、導入する前に知っておくべき注意点と心得についてご説明しましょう。

Slackは有料版でも最大15名の人数制限

Slackで音声通話やビデオ通話を行うことは可能ですが、無料版では1対1のみ、有料プランでは最大参加者数が15名と制限されています。

そのため、研修やセミナー受講といった目的での用途には適していません。 音声通話やビデオ通話として利用する場合は、あくまでも小規模なグループでの使用が前提となります。

メッセージを見逃すリスクあり

Slackには便利な検索機能が付帯されてはいますが、自分宛てに届いたメッセージやコメントを見逃してしまうケースもよくあります。

チャンネル数が多ければ多いほど、自分宛てのメッセージが「未読」になってしまう可能性が高いので、注意が必要です。

最新のメッセージなど重要な連絡事項を見逃さないための対策として、情報をあらかじめ整理しておくことも必要となります。 定期的に受信内容をチェックして、不要な情報は削除しておくと良いでしょう。

重要な連絡やチャンネルには、スター印をつけておくなど、見やすくする工夫も必要です。「通知の受け取り」について、ある程度カスタマイズを行い、本当に必要な情報のみを受け取るように設定しておくこともひとつの知恵です。

@hereと@channelの使い分けに注意が必要

Slackを上手に使いこなすためには、「@here」と「@channel」の違いを理解するとともに、上手に使い分ける必要があります。

「@channel」とは、チャンネル上のメンバー全員が対象となります。 また、「@here」とはチャンネル上のアクティブな状態にあるメンバーが対象となります。

「アクティブな状態」とはSlack上にログインした状態であり、Slackのアプリを閉じた状態やログインされていない場合は、アクティブではない状態です。

頻繁な通知を防ぐには「おやすみ設定モード」

社内業務で日常的にSlackを使っていると、頻繁に通知が来たりするのがわずらわしいと思うことはありませんか?

業務中以外の時は、Slackをわざわざ見なくても済むように、「おやすみ設定モード」を活用するのも良い対策です。

この「おやすみ設定モード」を活用すれば、Slack上に届くすべての通知をオフモードに切り替えることができます。仕事中は「オン」、業務終了後や休日は「オフ」にして切り替えておくと良いでしょう。

パソコンで「おやすみ設定モード」にする時は、画面左上のワークスペース名を選択して、「環境設定」、「通知」から「おやすみモード」を変更します。

スマホで設定を行う場合は、画面右上の3点「…」から「おやすみモード」を選び、任意の時刻を選びます。

重要なメッセージ内容を逃さないための対策

Slackには不特定多数のメッセージが来ることがあり、重要な内容を見逃しては大変です。重要な連絡内容を見落とさないための対策として、「マイキーワード」を任意で設定することも可能です。

「環境設定」から「通知」を選択し、「マイキーワード」内に重要な単語を入力します。 複数の重要な語句がある場合は、カンマ区切りにします。

Slackからのメール受信ができない場合の対処法

Slackから定期的に届くはずのメールが急に届いていない場合は、まずはメール設定を確認しましょう。

Slackの画面右上のプロフィール写真を選択し、「プロフィール表示」から、現在使用中のメールアドレスに間違いがないか要確認です。届いたメールが迷惑メールフォルダなどに入っていないか確認します。また、Slackからのメールを受信することを許可するための設定が必要になる場合があります。

Slack(スラック)とは?使い方と特徴を初心者向けに解説 まとめ

この記事では、ビジネス向けのコミュニケーションツール・Slackについて特徴・機能・拡張機能・注意点についてお伝えしましたが、いかがでしょうか。これまでSlackを日常的に使ってきた方も、「拡張機能が充実していることを初めて知ったが、まだ十分に使いこなせていない」という方も多いことでしょう。

それもそのはず、先にもお伝えしたように、Slackと連携できるツールの数は約300ですから、全部を使いこなすのは大変です。業務上に必要なものがあれば、その中から1つでも2つでも導入してみて使い心地を試してみると良いでしょう。

この記事で紹介した機能や連携ツールはごく一部、まだまだお伝えできていない部分も沢山あります。Slackを上手に使いこなすには、Slack特有のスラッシュコマンドを上手に活用することが重要です。

今回は、初めてSlackを導入する方向けに基本編として記事を書きましたので、また近いうちに機会があれば、スラッシュコマンドを使った活用法にも詳しく触れていきたいと思います。

社員同士のコミュニケーションをよりスムーズにするためにも、仕事効率を上げるためにも、Slackを上手に活用していただければと思います。

Slackのサイトはこちら