システム保守費用の相場|内訳・料金の根拠・適正価格の判断基準【2026年】
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システム保守費用は、一般的な目安として年間で初期開発費の5〜20%程度がひとつの比較レンジになります。ただし、保守範囲、システムの重要度、対応時間、監視体制、SLA、クラウド管理、改修の有無などによって大きく変動するため、「開発費の何%か」だけで適正価格を判断することはできません。
現在の保守費用が高いと感じている場合は、まず「何にいくら払っているか」「実際にどれだけ対応してもらっているか」を確認することが重要です。本記事では、システム保守費用の相場、内訳、料金の決まり方、妥当性を判断する方法、保守会社を変更するときのポイントまで解説します。
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システム保守費用の相場
システム保守費用には統一された料金表がありません。システムの規模や重要度だけでなく、「障害が発生したときだけ対応するのか」「常時監視するのか」「夜間・休日も対応するのか」などによって必要な体制が変わるためです。
相場を見る際は、開発費に対する割合と月額費用の両方を確認すると判断しやすくなります。
| システム規模 | 月額保守費用の目安 | 主なケース |
| 小規模 | 数万円〜10万円前後 | 小規模な社内システム、限定用途のWebシステムなど |
| 中規模 | 10万円〜50万円程度 | 業務管理システム、EC、予約・会員システムなど |
| 大規模 | 数十万円〜100万円以上 | 基幹システム、大規模サービス、複数システム連携など |
上記はあくまで目安です。24時間365日の監視や迅速な復旧体制、高度なセキュリティ対策が必要なシステムでは、さらに高額になる場合があります。
開発費に対する年間保守費用の割合
システム保守費用を初期開発費に対する割合で算出する方法もよく利用されます。公開されている国内のシステム保守関連情報では、年間保守費用について初期開発費の5〜15%程度、あるいは15〜20%程度を目安とする例が見られます。
この差が生まれる理由は、「保守」に含める業務範囲が企業や契約によって異なるためです。
そのため、保守費用を比較する際は、単純な料率ではなく、次のような対応内容まで確認してください。
- 障害発生時の調査・復旧
- システムやサーバーの監視
- バックアップ
- セキュリティアップデート
- OS・ミドルウェア・ライブラリの更新
- 問い合わせ対応
- 軽微な修正
- クラウド・サーバー管理
- 月次報告
システム保守と運用の違い
「システム保守」と「システム運用」は一緒に扱われることも多いですが、厳密には役割が異なります。
| 項目 | システム運用 | システム保守 |
| 主な目的 | 日常的にシステムを正常稼働させる | 不具合の修正・改善・環境変化への対応 |
| 主な業務 | 監視、定期処理、アカウント管理、バックアップ確認 | 障害復旧、バグ修正、アップデート、セキュリティ対応 |
| 発生頻度 | 継続的 | 定期または問題発生時 |
| 必要スキル | 運用管理 | システム開発・インフラ・セキュリティ |
実際の契約では、「運用保守」としてまとめて外注するケースも珍しくありません。見積書では、どこまでが月額費用に含まれているかを確認しましょう。
システム保守費用の主な内訳
保守費用が高いか安いかを判断するためには、まず内訳を理解する必要があります。
障害対応・トラブルシューティング
システム停止、不具合、データ連携エラーなどが発生した際に、ログやプログラム、サーバーなどを調査し、原因を特定して復旧する業務です。
障害の発生頻度だけでなく、「発生した場合にすぐ対応できる技術者を確保していること」自体にも費用がかかります。
システム監視
サーバーやデータベース、アプリケーションなどの稼働状況を監視します。CPU・メモリ・ディスク使用率、エラー発生状況、死活監視など、監視対象が増えるほど費用も高くなります。
バックアップ・復旧管理
重要なのはバックアップを取得することだけではありません。障害発生時に正常に復元できるかまで確認しておく必要があります。
データ量、保存期間、世代数、別リージョンへの保存などによって費用が変わります。
セキュリティ対応
OS、ミドルウェア、フレームワーク、ライブラリなどのアップデートや脆弱性対応を行います。
インターネット上に公開されているシステムでは、新しい脆弱性への継続的な対応が必要です。
問い合わせ・利用者サポート
操作方法、エラー、アカウント設定など、利用者や社内担当者からの問い合わせに対応します。
問い合わせ件数が多いシステムでは、技術担当者とは別にサポート窓口を設ける場合もあります。
軽微な改修・設定変更
文言変更、帳票修正、設定変更、小規模なバグ修正などを月額保守内に含める契約もあります。
一方、機能追加や仕様変更は保守契約に含まず、別途開発費として見積もるケースが一般的です。
サーバー・クラウド環境の管理
AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなどのクラウド環境やサーバーの管理も保守費用に影響します。
クラウド利用料そのものと、クラウド環境を管理する技術者の費用は分けて確認しておきましょう。
システム保守費用は何を根拠に決まる?
同じシステムでも保守会社によって見積金額が異なるのは、必要な工数と体制の考え方が違うためです。
システムの規模・複雑さ
画面数、機能数、データ量、利用者数が多いほど、調査やテストに必要な時間が増えます。
さらに、外部API、決済、会計システム、基幹システムなどとの連携が多い場合、障害発生時の原因特定が難しくなります。
対応時間
平日の日中のみ対応する契約と、夜間・休日を含む24時間365日対応では、必要な人員体制がまったく異なります。
システム停止による事業への影響が小さい場合は、必要以上に手厚い対応時間を設定しないこともコスト適正化につながります。
SLAの内容
SLAとは、サービス提供者と利用者の間で定めるサービス水準です。
例えば「障害連絡から30分以内に一次対応」「重大障害は2時間以内に調査開始」など、要求水準が厳しくなるほど、待機する技術者やバックアップ要員が必要になり、費用も高くなります。
月間の確保工数
月額固定型の保守では、毎月一定時間のエンジニア工数を確保する契約があります。
「月20時間確保しているが実際には毎月2〜3時間しか利用していない」といった状況が続いている場合は、契約プランを見直す余地があります。
使用技術と保守難易度
古いプログラミング言語やフレームワークで構築されたシステムでは、対応できるエンジニアが限られ、保守費用が高くなることがあります。
設計書がなく、ソースコードも整理されていないシステムも同様です。
システム保守契約の料金体系
保守費用を適正化するには、システムの利用状況に合った契約方式を選ぶことも重要です。
| 契約方式 | 特徴 | 向いているケース |
| 月額固定型 | 毎月一定額を支払う | 継続的な監視・障害対応が必要 |
| 時間課金型 | 実際の作業時間に応じて支払う | 保守作業が少ない |
| チケット型 | 一定時間や作業量を事前購入する | 軽微な修正が不定期に発生 |
| スポット型 | 問題発生時に都度見積もり | 停止しても事業への影響が小さい |
基幹システムや顧客向けサービスなど、障害発生時の影響が大きいシステムは月額固定型が適しています。一方、利用頻度が低く、ほとんど変更が発生しないシステムでは、時間課金型やチケット型の方が合理的なケースがあります。
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システム保守費用が適正か判断する7つのチェックポイント
現在支払っている保守費用が高いと感じたら、金額だけでなく次の7項目を確認してください。
- 契約に含まれる作業内容が明確か
- 月間の契約工数と実績工数に大きな差がないか
- 問い合わせや障害への対応速度は適切か
- 月次・定期報告が行われているか
- 不要になった作業が契約に残っていないか
- 機能追加と保守の境界が明確か
- 他社の見積もりと比較したことがあるか
特に重要なのが「契約工数」と「実績」です。
トラブルがない月でも技術者を待機させるため一定の固定費が必要なことはあります。しかし、長期間にわたり契約内容と実際の対応内容が大きく乖離しているのであれば、契約範囲や料金体系を見直す余地があります。
システム保守費用が高くなる原因
24時間365日対応になっている
夜間・休日を含めた緊急対応には複数名の体制が必要です。実際の業務上、本当に24時間対応が必要なのか確認しましょう。
不要な保守サービスが含まれている
導入当初は必要だった監視や定期作業が、システム変更後も契約に残っているケースがあります。
システムがブラックボックス化している
特定の開発会社や担当エンジニアしか内部構造を理解していない状態では、保守会社を変更しにくくなります。
設計書、データベース定義、サーバー構成、ソースコードなどを適切に管理しておくことが重要です。
古い技術を使い続けている
サポートが終了したOS、フレームワーク、ライブラリなどを利用している場合、通常よりも調査・検証に時間がかかります。
保守を続けるより、部分改修やリプレイスを行った方が長期的な総コストを抑えられる場合もあります。
システム保守費用を削減・適正化する方法
保守内容を棚卸しする
まず現在の契約書と直近6〜12か月程度の作業実績を照合します。
利用されていないサービス、ほとんど発生していない作業、逆に契約外で頻繁に追加請求されている作業を洗い出しましょう。
SLAを必要な水準に調整する
すべての障害に最高水準の対応速度が必要とは限りません。
システム停止による影響度に応じて、重大・中・軽微などの優先度を設定すると、過剰な待機コストを抑えやすくなります。
定型作業を自動化する
バックアップ、ログ監視、死活監視、アラート通知などは自動化できる領域があります。
人が毎回確認している作業を見直すことで、保守工数を削減できる可能性があります。
複数社から保守見積もりを取得する
現在の保守会社だけでなく、他のシステム開発会社からも見積もりを取得すると、契約内容の妥当性を客観的に判断しやすくなります。
ただし、金額だけで比較するのではなく、対応範囲、対応時間、SLA、月間工数、技術者の体制まで揃えて比較してください。
保守費用が高い場合は保守会社の変更も検討する
保守費用を見直しても改善できない場合や、対応品質に問題がある場合は、保守会社そのものを変更する方法があります。
次のような状態が続いている場合は、乗り換えを検討するタイミングです。
- 問い合わせへの回答が極端に遅い
- 障害原因について説明がない
- 毎月何をしているのかわからない
- 担当者しかシステムを理解していない
- 小さな修正でも高額な追加料金が発生する
- 新しい技術やクラウドに対応できない
- 改善提案がほとんどない
システム会社を比較する際の基本的なチェックポイントについては、システム開発会社の選び方でも詳しく解説しています。
他社が開発したシステムでも保守を引き継げる?
他社が開発したシステムでも、技術情報や権限が揃っていれば保守会社を変更できる可能性があります。
ただし、引き継ぎ前には現行システムの調査が必要です。
| 確認項目 | 確認内容 |
| ソースコード | 最新版が取得できるか |
| 開発環境 | 言語・フレームワーク・バージョン |
| データベース | DB種類・定義書・接続情報 |
| サーバー | AWS等のクラウド・サーバー情報 |
| 設計書 | 仕様書・画面設計・DB設計など |
| 外部サービス | API・決済・メール等の契約情報 |
| アカウント | 管理者権限・クラウド・ドメイン等 |
| 契約 | 著作権・改修権限・解約条件 |
資料が不足していても、ソースコードやサーバーを調査して引き継げる場合があります。ただし、調査工数が必要となるため、最初に現状調査と引き継ぎ可否の確認を依頼しましょう。
既存システムを大きく見直す場合は、システムリプレイス・改修に強い開発会社と費用相場も参考にしてください。
システム保守会社を変更するときの流れ
STEP1 現在の契約内容を確認する
解約期限、最低契約期間、違約金、成果物やソースコードの取り扱いを確認します。
STEP2 システム関連資料を収集する
設計書、ソースコード、サーバー情報、DB情報、アカウント、外部サービスの契約情報を整理します。
STEP3 新しい保守会社に調査を依頼する
現在のシステム構成と問題点を確認してもらい、保守可能か判断してもらいます。
STEP4 保守範囲とSLAを決める
「何を」「いつ」「どこまで」対応してもらうかを明確にします。
STEP5 引き継ぎ期間を設ける
可能であれば、旧保守会社と新保守会社の契約期間を一部重ね、質問や情報確認ができる期間を設けると安全です。
STEP6 新しい保守体制へ移行する
監視、バックアップ、連絡ルート、障害対応フローを確認してから新体制へ切り替えます。
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また、現在利用しているシステムについて、「保守費用が適正かわからない」「開発会社の対応が遅い」「他社が開発したシステムを引き継いでほしい」「保守と追加開発をまとめて依頼したい」といったご相談にも対応しています。
システム開発・運用保守についてファーストネットジャパンへ相談する
| 設立 | 2004年12月 |
| 実績 | 累計4,000件超 |
| サービス | システム開発、運用保守、Web制作、Webマーケティング、SESほか |
| 推奨企業 | 既存システムの保守見直し、他社開発システムの引き継ぎ、追加開発までまとめて相談したい企業 |
| 電話 | 06-6777-3688 |
| 営業時間 | 平日9:30〜18:30 |
| 所在地 | 大阪市中央区南久宝寺町1-7-10 シャンクレール南久宝寺201 東京都港区港南2-17-1 京王品川ビル2F C-40 |
| URL | https://www.1st-net.jp/lp/development/ |
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システム保守費用に関するよくある質問
システム保守費用の相場はいくらですか?
一般的な目安として、年間で初期開発費の5〜20%程度が比較レンジとして挙げられます。ただし、システム規模、監視内容、対応時間、SLAなどによって大きく変わるため、割合だけで判断せず保守内容の内訳を確認してください。
月額10万円のシステム保守費用は高いですか?
金額だけでは判断できません。障害対応、監視、バックアップ、セキュリティ対応、軽微な改修などが含まれているか、月間の対応工数やSLAがどの程度かを確認して判断する必要があります。
システム保守費用には何が含まれますか?
一般的には、障害対応、監視、バックアップ、セキュリティ対応、問い合わせ対応、サーバー管理などが含まれます。軽微な改修が含まれるかどうかは契約によって異なります。
システムの改修費用は保守費用に含まれますか?
小規模な修正を月額保守内に含める契約もありますが、新機能追加や大きな仕様変更は別途開発費になるケースが一般的です。契約時に保守と追加開発の境界を明確にしておきましょう。
他社が開発したシステムの保守を依頼できますか?
可能な場合があります。ソースコード、設計書、データベース、サーバー、外部サービスの情報などを確認し、まず新しい保守会社に現状調査を依頼してください。
システム保守会社を途中で変更できますか?
変更可能です。ただし、現契約の解約条件や著作権・改修権限を確認し、ソースコード、設計書、サーバー情報、アカウントなどを新しい保守会社へ引き継ぐ必要があります。
まとめ|システム保守費用は金額ではなく対応範囲まで比較する
システム保守費用は、初期開発費に対する割合や月額料金だけで判断することはできません。
障害対応、監視、セキュリティ、問い合わせ、軽微な改修、対応時間、SLAなど、「何をどこまで依頼するのか」によって適正価格は変わります。
現在の保守費用に疑問がある場合は、契約内容と実際の対応実績を確認したうえで、複数のシステム開発会社から見積もりを取得して比較する方法が有効です。
また、対応の遅さや技術力、システムのブラックボックス化などに課題がある場合は、費用の減額だけでなく、保守会社そのものを変更した方が長期的なメリットが大きい場合もあります。
ファーストネットジャパンでは、新規開発だけでなく、既存システムの運用・保守、他社開発システムの調査・引き継ぎ、追加開発についてもご相談いただけます。現在の保守体制や費用に課題を感じている場合は、お気軽にお問い合わせください。
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