EC-CUBE保守会社を比較|他社構築・カスタマイズ・障害対応の選び方

EC-CUBE保守会社を比較|他社構築・カスタマイズ・障害対応の選び方

この記事の監修者

株式会社ファーストネットジャパン齊藤真也

齊藤 真也

株式会社ファーストネットジャパン 代表取締役

1998 年創業時からアプリ開発・Web マーケティング・フルリモート SES・ホームページ制作・翻訳・グラフィックデザインなど幅広い IT/クリエイティブ領域を手がけ、4,000 件超のプロジェクトを統括。高松市出身。「圧倒的努力」を座右の銘に、技術とデザインの両面でクライアントの課題解決を支援してきました。
本ブログでは、最新の Web トレンドや AI 活用、マーケティング施策の実践知をわかりやすく発信し、読者の皆さまの事業成長を後押しします。

EC-CUBEの保守先を選ぶときは、対応するバージョンだけでなく、既存のカスタマイズや決済プラグインまで調べられるかを確認します。同じEC-CUBEでも、標準構成と独自改修が多いサイトでは、更新や復旧に必要な作業が異なります。

この記事では、EC-CUBEの保守サービスを公開する会社を比較し、他社構築サイトの引き継ぎ、更新時の検証、障害対応、見積もりの確認点を解説します。新規制作や一度だけのバージョンアップとは分けて、継続保守の依頼先を選ぶための記事です。

本記事は株式会社ファーストネットジャパンが運営するITキャピタルによる比較記事で、同社の相談窓口も紹介しています。掲載順は目的に応じて比較しやすくするためのもので、実測による優劣の順位ではありません。

EC-CUBEの保守は、バージョンと変更箇所の把握から始める

保守会社へ相談する前に、本体のバージョン、PHP・データベース・サーバー、利用プラグイン、独自に変更した機能をまとめます。管理画面の情報だけでは、過去に直接変更されたコードや定期実行処理まで分からないことがあります。資料がない箇所は不明と伝え、調査範囲へ含めましょう。

把握する項目 確認したい理由
EC-CUBE本体のバージョン 適用できる更新と今後の維持方針が変わる
プラグインと契約 決済・配送等の互換性と更新条件が変わる
独自改修・外部連携 本体を更新するだけでは動作を保てない場合がある
PHP・DB・OS CMS以外の環境の更新が必要になる場合がある
バックアップ・検証環境 更新失敗時の戻し方と復元範囲を判断する

クラウド版を使っている場合は、自社管理のダウンロード版と同じ作業を前提にしません。提供元が管理する範囲と、ストア固有の機能・設定の範囲を分けて、現在の契約先と保守会社に確認してください。

保守契約とバージョンアップ案件を混同しない

定期保守では、更新情報の確認、必要な修正、動作点検、バックアップ、障害時の調査などを継続します。一方、主要なバージョンを移行する作業では、互換性やデータ移行の検証、独自コードの改修が大きくなる場合があります。「保守契約に入れば古い環境が全て最新になる」と判断しないことが重要です。

更新する前には、本番に近い検証環境で、会員登録、商品検索、カート、注文、決済、メール通知、管理画面の受注処理を確認します。決済のテスト方法や本番で使える確認操作はサービスごとに異なるため、勝手に実取引を発生させず、担当者と方法を合意しましょう。

旧環境を一時的に維持する提案と、長期の更新計画も分けて比較します。防御設定だけで全てのリスクを解消できるわけではありません。保守会社が示す対応可能範囲、残る制約、次に移行すべき条件を把握しておく必要があります。

EC-CUBE保守の相談先を比較

EC-CUBEの継続支援を公開する会社を、開発元、専用保守、インフラを含む対応、基本アプリケーション保守に分けて比較します。社数の多さより、保守の担当範囲の違いが分かる候補を選んでいます。

会社名 得意領域 特徴
株式会社ファーストネットジャパン ホームページ・CMSの保守、既存改修、Webシステム開発 サイトの状態を確認し、保守と改修の必要範囲を相談できる
株式会社イーシーキューブ EC-CUBEの開発・提供、EC構築、運用・保守 開発元の構築・運用支援を検討できる
株式会社バリシス EC-CUBE保守、障害対応、脆弱性対応、監視 既存カスタマイズを含むEC-CUBEの保守相談
タイガーテック株式会社 EC-CUBE保守・運用、システム改修、インフラ支援 アプリケーションとインフラの問題を併せて相談
株式会社クロスキューブ EC-CUBEの基本的なアプリケーション保守 EC-CUBEの基本保守を起点に範囲を確認

対応範囲は2026年10月31日に確認した公開情報をもとにしています。料金、受け入れ条件、対応時間は対象サイトの構成によって異なります。通常の営業時間と障害対応の受付時間も分けて確認してください。

株式会社ファーストネットジャパン

ファーストネットジャパンのシステム開発・保守相談

他社制作サイトの保守相談を受け付け、CMSやWebシステムの既存改修も扱う会社です。日常の更新と技術的な調査を別々の窓口へ依頼している企業は、現在の構成を示して相談できます。

EC-CUBEや既存Webシステムの改修を含めて相談したい企業の候補です。保守開始前に、利用中の決済、追加したプラグイン、過去の改修資料を示して調査を依頼します。全バージョン・全プラグインが一律対応と決めず、定期作業と改修案件の見積もりを分けましょう。

設立 2004年12月(1998年8月創業)
実績 ホームページ・CMSの保守、既存改修、Webシステム開発を公式サイトで案内
サービス ホームページ・CMSの保守、既存改修、Webシステム開発
推奨企業 サイトの状態を確認し、保守と改修の必要範囲を相談できる
電話 06-6777-3688
営業時間 平日9:30~18:30
所在地 大阪本社:大阪市中央区南久宝寺町1-7-10 シャンクレール南久宝寺201/東京オフィス:東京都港区港南2-17-1 京王品川ビル2F C-40
URL https://www.1st-net.jp/lp/maintenance/

株式会社イーシーキューブ

EC-CUBEの開発元として、構築に加えて運用・保守サービスを公開しています。利用形態や契約関係によって問い合わせ窓口が異なるため、自社の環境を明らかにしたうえで相談先を選ぶことが出発点です。

開発元への直接の保守相談が、自社の契約形態や環境で可能かを確認して比較します。ソフトウェアの一般的な問い合わせ窓口に連絡することと、自社サイトのコードやデータを調べる契約は別です。既存の構築会社との関係も含めて相談先を整理してください。

設立 2018年10月1日
実績 EC-CUBEの開発・提供、EC構築、運用・保守を公式サイトで案内
サービス EC-CUBEの開発・提供、EC構築、運用・保守
推奨企業 開発元の構築・運用支援を検討できる
電話 公式サイトでご確認ください
営業時間 公式サイトでご確認ください
所在地 大阪本社:大阪市北区梅田2-2-22 ハービスENTオフィスタワー8F/東京本社:東京都千代田区有楽町2-2-1 X-PRESS有楽町12F
URL https://www.ec-cube.co.jp/service/

株式会社バリシス

EC-CUBE専用の保守サービスを公開し、稼働監視やセキュリティ対応、障害時の調査などを案内しています。現在のバージョンやプラグイン、カスタマイズの状態から必要な保守範囲を整理する進め方です。

他社改修やプラグインの状態が分からない場合も、状況を伝えて初期調査から相談できます。セキュリティ情報を受け取るだけなのか、影響調査と適用作業まで担当するのかを確認し、決済や管理画面を含む検証の範囲を明確にすると比較しやすくなります。

設立 2014年4月18日
実績 EC-CUBE保守、障害対応、脆弱性対応、監視を公式サイトで案内
サービス EC-CUBE保守、障害対応、脆弱性対応、監視
推奨企業 既存カスタマイズを含むEC-CUBEの保守相談
電話 03-6265-0791
営業時間 公式サイトでご確認ください
所在地 東京都中央区日本橋浜町2丁目15-5 日本橋OSTビル6F
URL https://www.balisys.co.jp/maintenance/

タイガーテック株式会社

EC-CUBE本体の更新やカスタマイズだけでなく、サーバー構成や負荷の問題も扱う保守・運用サービスです。定常作業とスポット作業を区別して案内しているため、継続的な作業量を見積もりやすい候補です。

カートや管理画面の不具合に加え、アクセス集中やサーバーの停止などを同じ窓口へ相談したい企業向けです。定常作業と、負荷試験や大規模改修などの追加作業を分け、作業枠の超過時にどのような承認・課金が行われるかを確認してください。

設立 2015年11月
実績 EC-CUBE保守・運用、システム改修、インフラ支援を公式サイトで案内
サービス EC-CUBE保守・運用、システム改修、インフラ支援
推奨企業 アプリケーションとインフラの問題を併せて相談
電話 公式サイトでご確認ください
営業時間 公式サイトでご確認ください
所在地 東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー7階
URL https://tigertech.jp/services/eccube/maintenance

株式会社クロスキューブ

EC-CUBEで構築したネットショップ向けに、基本的なアプリケーション保守サービスを公開しています。基本保守の対象をまず確認し、独自機能の改修や外部サービスとの連携まで含めたい場合は追加条件を照合する選び方が適しています。

まずEC-CUBEの基本的なアプリケーション保守を確保したい企業は、対象となる作業を確認して比較できます。公開案内だけでは独自改修や外部連携の全てが含まれるとは判断できないため、現在のサイト情報を渡し、見積対象の境界を具体化することが大切です。

設立 公式サイトでご確認ください
実績 EC-CUBEの基本的なアプリケーション保守を公式サイトで案内
サービス EC-CUBEの基本的なアプリケーション保守
推奨企業 EC-CUBEの基本保守を起点に範囲を確認
電話 公式サイトでご確認ください
営業時間 公式サイトでご確認ください
所在地 公式サイトでご確認ください
URL https://www.xross-cube.com/products/386

他社構築のEC-CUBEで確認する、引き継ぎ調査の中身

他社制作サイトの保守は、引き受け可能という案内だけで判断しません。調査に必要な権限、利用規約やライセンス、既存資料、改修の履歴を確認します。元の構築会社の保守契約を解約する前に、新しい会社が必要な情報へアクセスできる状態を作ることが基本です。

  • 本体と独自改修を区別したソースコード・変更履歴
  • 管理画面、サーバー、DB、リポジトリの必要な権限
  • 決済・配送・在庫等の契約先と問い合わせ窓口
  • プラグインのライセンス、購入・更新・利用条件
  • 定期実行処理、通知、帳票、外部連携の一覧
  • 取得済みバックアップと復元を確認した記録

コードの引き渡しができても、そのまま保守を始められるとは限りません。誰も把握していない処理がある場合は、先に仕様の棚卸しを行いましょう。引き継ぎ調査の成果物として、保守可能な部分、追加改修が必要な部分、確認できなかった部分を受け取ると、契約後の認識違いを減らせます。

EC-CUBE保守の見積もりは、更新・改修・復旧を分ける

金額を比較するときは、月額内の作業一覧をそろえます。「障害対応あり」と記載されていても、問い合わせの受付だけなのか、原因調査、コード修正、復旧作業まで含むのかは別です。開始前の調査費や検証環境の費用も分けて確認しましょう。

比較項目 確認する質問
更新作業 情報収集・影響調査・適用・動作確認のどこまで含みますか
独自カスタマイズ 過去の改修箇所も保守対象ですか。改修は別契約ですか
決済プラグイン 提供元への問い合わせと更新後の検証を誰が行いますか
バックアップ DB・ファイル・設定を何世代保管し、復元は別料金ですか
障害対応 調査開始と復旧の目標、時間外の受付条件は何ですか
報告 実施した作業、残る課題、次回の予定を確認できますか

月額が高い会社ほど全てを任せられるわけでも、安い会社ほど不足するわけでもありません。自社に不要な作業を外し、必要な更新や障害対応を残した条件で比較します。サイトを止められない時間帯があるなら、それを作業計画と見積もりに反映してもらいましょう。

受注中の更新で決めておきたい、戻し方とデータの扱い

更新前のバックアップに戻せば問題が解決するとは限りません。作業開始後に注文や会員登録が増えていると、DB全体の復元によりその間の情報が失われる可能性があります。更新のたびに、停止時間、受注継続の可否、変更対象、戻す対象を具体的に決める必要があります。

確認項目は画面表示だけではありません。注文番号、決済状況、受注メール、在庫減算、出荷連携、管理画面の操作までを対象にします。どの確認が終わったら作業を完了とするかを合意し、未確認の決済手段や連携経路があれば報告へ残してください。

失敗時の判断者も決めましょう。保守会社が技術的な復旧案を提示し、自社が販売継続や受注停止などの業務判断を行う分担にすると、場当たり的な作業を避けやすくなります。保守を安定させるには、コードだけでなく意思決定の流れも引き継ぐことが大切です。

保守開始後は、更新履歴と残る課題を確認する

初回の報告では、引き継いだ構成、実施した点検、バックアップの状態、対応していないリスクを確認します。作業の件数だけではなく、どの機能に変更を加え、どの購入経路を検証したかが分かる記録を求めましょう。

毎月同じ作業を繰り返すだけでなく、プラグイン提供元や外部APIの仕様変更、利用環境の維持方針も見直します。大きな移行が必要になるときは、継続保守の契約内で対応するものと、別の開発案件として予算を確保するものを早めに切り分けてください。

月次保守の報告で確認する、EC-CUBEの維持状況

契約後の報告には、更新の件数だけでなく、対象となるバージョンとプラグイン、実施した確認、保留した作業を含めてもらいます。修正情報が公開されても、互換性の確認や業務上の都合で直ちに適用できない場合があります。そのときは、適用しない理由と暫定措置、次の判断時期を共有することが大切です。

報告の項目 発注側が確認すること
構成の変化 本体、プラグイン、サーバーの情報が現在と一致しているか
更新・修正 対象、変更内容、作業日時、実施者、確認結果が分かるか
バックアップ 取得成功だけでなく、保存期間と対象が維持されているか
購入経路の点検 注文・決済・通知等で確認した経路と未確認の経路
保留した課題 理由、影響、次の対応、発注側に必要な承認
契約外の作業 見積もりが必要な改修と、着手前の判断事項

受注担当者が日常で気づいた小さな違和感も、技術担当へ伝えられる窓口を作りましょう。注文の表示が以前と違う、特定の決済だけ失敗する、管理画面の処理が遅いといった情報は、定期点検だけでは見つけにくい場合があります。症状と発生条件を記録し、保守会社の調査結果と照合します。

また、保守の範囲を増やす際は既存契約を曖昧に広げず、対象機能、検証、工数、対応時間を見直します。新しい決済や在庫連携を導入するなら、開発完了時に保守へ渡す資料も用意してください。継続保守が将来の変更を妨げないよう、維持する仕組みと改善する案件を分けて管理します。

更新の受入確認では、普段使わない購入経路も一覧にします。会員と非会員、複数の決済、配送先の条件、割引、購入後の通知など、サイトが実際に提供している経路を対象にしてください。全てを毎回同じ方法で試験するとは限らないため、影響に応じた対象と省略する理由を記録します。作業の直前に仕様やプラグインが変わった場合は、その変更を保守会社へ共有し、古い試験表だけで完了を判断しないことが重要です。依頼する企業側にも、技術担当へ業務上の正しい結果を伝える役割があります。注文の金額や在庫、通知先など、コードの修正だけでは正否を判断できない部分は、運営担当の確認と承認を受入工程へ含めましょう。

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よくある質問

EC-CUBE保守は制作会社以外にも依頼できますか?

他社構築サイトを受け入れる会社はあります。構成、カスタマイズ、資料、権限の調査後に、引き継ぎ可否と費用が決まります。

古いバージョンでも保守できますか?

環境や会社の方針によって異なります。残る制約とリスク、短期維持の条件、更新・移行計画を分けて確認してください。

バージョンアップは月額保守に含まれますか?

小さな更新と大規模な移行では作業が異なります。影響調査、改修、データ移行、動作確認を含むか、別案件かを契約前に確認します。

決済プラグインの不具合も対応してもらえますか?

対象プラグインと契約範囲によります。調査、提供元との連絡、更新、改修、検証の担当を明確にしてください。

引き継ぎにはどのような資料が必要ですか?

本体・環境の情報、プラグイン、改修履歴、連携一覧、契約先、管理権限、バックアップの情報を準備します。不明な箇所は調査対象として伝えます。

保守会社の変更でサーバー移転も必要ですか?

必須とは限りません。現在の環境を維持できるかを調査し、保守契約と移転作業を分けて比較します。

まとめ|EC-CUBE保守は、既存環境を理解して継続できる会社へ

EC-CUBEの保守先は、本体だけでなく独自改修、プラグイン、決済、サーバーのどこまでを任せられるかで選びます。既存サイトの調査と、通常の継続保守、大規模な更新・改修は別の作業として整理しましょう。

まずはバージョン、サイトURL、決済と連携先、現在の困りごとをそろえ、必要な調査と保守範囲を相談してください。金額の前に担当範囲をそろえることが、長く運用できる契約を選ぶ近道になります。

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株式会社ファーストネットジャパン齊藤真也

齊藤 真也

株式会社ファーストネットジャパン 代表取締役

1998 年創業時からアプリ開発・Web マーケティング・フルリモート SES・ホームページ制作・翻訳・グラフィックデザインなど幅広い IT/クリエイティブ領域を手がけ、4,000 件超のプロジェクトを統括。高松市出身。「圧倒的努力」を座右の銘に、技術とデザインの両面でクライアントの課題解決を支援してきました。
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