Webデザインの外注費用相場|トップ・下層・LPの料金と追加費用
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Webデザインの外注費用を比較するなら、デザインだけの料金と、コーディングやCMS構築を含む制作費を分けることから始めましょう。「トップページ一枚」という同じ見積項目でも、PCのみか、スマートフォンも含むか、原稿や構成が確定しているかによって、必要な作業は変わります。
この記事は、顧客案件のデザイン工程を外注する制作会社・広告代理店向けの費用解説です。トップ・下層・LPの公開料金例を示し、案数、修正、納品データ、画面の状態など、見積もりに差が出る条件を整理します。制作会社の一覧は別記事で扱い、ここでは発注するデザイン作業の範囲と費用の判断に絞ります。
Webデザインの外注費用は何を作るかで変わる
Webデザインの成果物には、完成した画面の見本だけでなく、実装へ渡す部品や状態の説明が含まれる場合があります。トップページを視覚的に整える作業と、サイト全体で使うルールを設計する作業を同じ単価で比較すると、見積もりの差を読み違えます。見積書の名前ではなく、納品されるものを確認してください。
発注元が構成と原稿を確定していれば、デザイナーは情報の配置や表現へ集中しやすくなります。顧客への聞き取りや掲載内容の整理から必要であれば、その作業はデザインの前段に加わります。デザインの仕事を安く見せるために必要な工程を省くのではなく、自社が担当する工程と依頼する工程を分けるのが基本です。
| 作業の種類 | 主な成果物 | 費用が変わる条件 |
| 画面デザイン | トップ、下層、LPの完成画面 | ページの長さ、独自レイアウト、案数 |
| 画面展開 | PC/SP、共通部品を用いたページ | 画面幅、ページ数、例外レイアウト |
| 状態の設計 | メニュー、入力エラー、選択中など | 必要な操作や状態の数 |
| データ整理 | 部品、画像、編集ファイル | 形式、書き出し、説明資料 |
本記事にある料金は、デザインの外注判断のための参考例です。企画、コピー、撮影、実装、広告運用までを一緒に頼む場合の総額とは区別します。特にLPは一枚でも情報量が多く、スマートフォンの構成や素材の加工が増えることがあるため、単純なページ数だけで比較しないようにしましょう。
トップ・下層・LPデザインの公開料金例
2026年11月1日に公式ページで確認した料金を整理します。比較するのは条件付きの公開例であり、全国平均の調査値や、今回の案件で必ず適用される料金ではありません。「~」の金額は下限の目安として表示されている点にも注意してください。
| 公表元 | デザインの公開料金例 | 主な条件 |
| ファーストネットジャパン | トップ8万円~/下層2万円~・1ページ/LP15万円~(税別) | 原稿・写真は原則支給。長さ、素材、機能等で変動 |
| オフィスP’dj | Webデザイン作成15万円~(税区分は個別確認) | トップはPCビューで2スクロール程度。文章・画像・掲載項目支給。状態や画面幅の条件は要確認 |
| ENVY DESIGN・KUROCO | 10ページ規模のWebデザイン20万円~(税別) | ディレクション・実装・WordPress等の料金と区別 |
料金の確認先:ファーストネットジャパンのWeb制作料金、オフィスP'djのデザイン作成代行、KUROCOの工程別費用。対象範囲が違うため、価格だけを並べて優劣をつけることはできません。
例えば、トップのデザイン一画面の料金と、複数ページを含むデザイン工程全体の料金では単位が違います。どちらにスマートフォン、構成の見直し、進行管理が含まれるかも確認が必要です。税別・税込・記載不明が混在する場合は、正式見積もりで表示をそろえてから比較しましょう。
トップページのデザイン費で確認すること
トップページでは、サイトの第一印象に加え、文字、色、余白、写真の扱い、主要な部品の方向性を決める作業が生じます。発注元が決めたブランドのルールを展開する案件と、ルールのない状態から方向性を提案する案件では、同じ「トップ制作」でも工数が変わります。参考サイトを渡す際も、どの要素を参考にしたいのか具体化してください。
ページの長さと初稿の案数は、特に確認したい項目です。複数案を比較したいなら、色違いなのか構成も違う案なのかを分けます。トップの中に、動画、複雑な図版、検索や診断の画面がある場合は、その見た目や動作の説明をどこまでデザインするかも必要です。完成後に追加すればよいものとして扱わず、見積もり時点で対象に入れましょう。
初回の顧客確認では、細部をすべて作る前に方向性を確かめる進め方もあります。ただし、ラフ案、部分的な完成画面、全体の完成デザインのどれを確認するのかが曖昧だと、提出物への期待がずれます。確認の目的と承認後に変更できる範囲を合わせることが、追加作業を抑えるための判断材料になります。
下層ページは新規パターンと展開を分ける
下層ページの料金は、ページ数だけでなく独自のレイアウトが必要かで変わります。サービス一覧と詳細、採用、問い合わせ、会社案内は構成が異なる場合があります。一方、同じ見出しとカードを使って文章や画像を入れ替えるだけのページもあります。どのページに新しい設計が必要かを一覧にすると、外注先へ相談する数量が明確になります。
| 区分 | 依頼する作業 | 確認事項 |
| 新規の下層パターン | 情報配置や部品を新たに設計 | 参考、文章量、PC/SP、操作状態 |
| 既存パターンの展開 | 決まった部品へ内容を配置 | 掲載量、画像調整、例外の有無 |
| CMSの一覧・詳細 | 可変情報に対応する画面を作成 | 文字数、画像比率、空状態、件数 |
| フォーム | 入力・確認・エラー・完了など | 必要な状態と実装担当の仕様 |
「テンプレートがあるので安くできる」と判断する前に、原稿の量や画像の比率がその型に収まるかを確認します。例外が多ければ、新しいレイアウトや状態の検討が必要です。発注元が展開するページと、外注先が完成させるページを分け、同じ画面の作業を二重に見積もらないようにしてください。
CMSで運用するページは、代表的な原稿だけではなく、文字数が長い場合、写真がない場合、一覧に情報が少ない場合なども想定します。すべてを完成画面として作るのか、部品とルールで示すのかは案件次第です。必要な検討を省略するのではなく、どの方法で実装者に伝えるかを見積もり条件として決めることが大切です。
LPデザインは構成・原稿・長さをそろえる
LPは一ページで完結していても、商品説明、比較、事例、よくある質問、問い合わせなど多くの情報を含むことがあります。下層の単純な一ページと同じ費用で考えるのは適切ではありません。最初にセクション構成と原稿の分量を共有し、図版や合成画像、独自イラストが必要かを確認しましょう。
広告代理店が広告運用とコピーを担当し、デザインだけを外注する場合は、訴求の優先順位と流入元を伝えます。文章そのものの作成や広告運用までを外注する場合とは担当範囲が違います。広告用の複数パターンを作る予定があれば、最初の一案だけでなく、どの部分を差し替えるかを整理すると継続制作の見積もりを取りやすくなります。
ファーストネットジャパンの公開例はLPデザイン15万円~、LPコーディング5万円~で、デザインと実装を分けて掲載しています。これはデザインだけを発注する料金と、公開できるLP一式の料金が別であることを確認する材料です。同社のLP制作一式20~50万円程度という目安と、個別単価を重ねて計上しないようにしてください。
PC・スマートフォンと状態別画面を見積もる
レスポンシブ対応と書かれていても、PCとスマートフォンのデザイン画面をそれぞれ作るのか、PCをもとに実装者が調整するのかで作業は異なります。タブレットを独立してデザインするか、横幅の変化をどのルールで扱うかも確認してください。デザイン外注では、見積もりの「対応」の意味を制作画面と実装作業に分けて読む必要があります。
| 画面・状態 | 確認したい内容 |
| PC | 基準幅、コンテンツ幅、最大幅、長い画面の扱い |
| スマートフォン | 別画面を作るか、並び替えと文字量をどう扱うか |
| メニュー・ボタン | 開閉、選択中、ホバー、押した後の表示 |
| フォーム | 必須、入力エラー、確認、完了の状態 |
| 一覧・検索 | 0件、画像なし、長いタイトル、ページ送り |
状態のデザインを一つの画面へまとめて示すか、画面ごとに分けるかは運用に合わせて決めます。依頼書では、完成画像の枚数だけでなく、どの状態を説明すれば検収できるかを挙げましょう。実装後に初めて例外へ気づくと、デザイン担当と実装担当の両方へ作業が戻る可能性があります。
修正・別案・仕様変更で増える費用を分ける
修正回数の表記だけでお得さを判断しないことが大切です。確定した方向性に沿った調整と、顧客の方針変更による新案の制作は、同じ修正とは限りません。何回までかだけでなく、何を直す作業が料金内なのかを確認してください。修正をまとめる期限と、承認済みの範囲も合わせます。
例えば見出しの強調を調整する作業と、ページの順番や訴求を大きく組み直す作業では、見直す箇所が違います。最初に決めた原稿が変わった場合も、誤字修正なのか、情報量が増えてレイアウト変更が必要なのかを分けます。外注先から追加の見積もりが出たら、何が当初の条件から変わったかを具体的に照合しましょう。
発注元の役割は顧客の意見をそのまま転送することだけではありません。相反する意見を整理し、優先する判断基準を決めて伝えることも必要です。制作会社・代理店の担当者と顧客の確認を段階分けし、同じ画面へ異なる修正が同時に送られない体制にすると、手戻りの原因を減らしやすくなります。
納品データ・画像・フォントの条件を確認する
完成画像の納品と、編集可能な制作データの納品は同じではありません。Figma、Photoshopなど希望する形式がある場合は、発注前に指定します。編集するための権限、画像の書き出し、部品の整理、次の案件で使うための説明まで必要かを明確にし、追加の作業があるか確認してください。
写真、イラスト、フォントなどは、外注先が持っているものを使えるとしても、顧客へデータごと引き渡せるとは限りません。利用条件や費用を確認する対象として整理し、顧客支給と外注先調達を区別しましょう。本記事で利用条件を一律に判断せず、各素材の提供元や見積もりで確認することを前提とします。
納品後に別の制作会社が更新する予定があるなら、その前提も伝えておくとよいでしょう。データを受け取るだけでは、部品の用途や画面のルールが伝わらない場合があります。更新担当へ何を説明すれば作業できるかを考え、引き継ぎ資料や質問対応をデザイン制作の範囲へ含めるか決めます。
公開単価を使ってデザイン費だけを検算する
以下はファーストネットジャパンの公開最低単価を、仮定した数量に掛けた計算例です。新規トップ一ページと下層四ページをデザインする数量に置き換えていますが、実際の5ページサイトの見積もりを示すものではありません。ページの長さや画面幅、修正などの条件は個別に確認が必要です。
| 仮定した作業 | 計算 | 小計(税別) |
| トップのデザイン | 8万円×1 | 8万円 |
| 下層のデザイン | 2万円×4 | 8万円 |
| デザインだけの単純合計 | 8万円+8万円 | 16万円 |
この16万円は、最低単価を使った数量の確認であり、上限価格でも正式なセット料金でもありません。原稿作成、図版の制作、撮影、実装、CMS、公開などを自動的に含む金額として扱わないでください。別画面や仕様変更が必要な場合には、追加の対象を明らかにして再見積もりします。
単価の合算で見積もりを検算するなら、デザインのみと制作一式の計算を混在させないことが重要です。特に、自社の実装担当が画面を組み立てる案件では、実装の費用をデザイン外注費へ足さず、社内で担う予算として別に管理します。LPもデザインと実装を分けた依頼なら、二つの納品日と確認条件を合わせましょう。
発注条件をそろえた見積もり依頼書を作る
依頼する前に、顧客の目的、制作画面、支給資料、参考例、初稿希望日、確認期限、納品形式を一覧にします。「いい感じに作ってほしい」では、外注先がどこまで提案し、何を変えてよいか判断しにくくなります。変えたい点と維持したい点を分け、見積もりを受け取った後も同じ一覧で確認してください。
| 項目 | 依頼前に明らかにする内容 |
| 構成・原稿 | 確定済み、仮、未作成を分ける |
| 画面数 | トップ・下層・LP、PC/SP、必要な状態 |
| 提案範囲 | 既存ブランドの展開か、新しい方向性の提案か |
| 制作資料 | ロゴ、写真、フォント、参考、実装仕様 |
| 確認工程 | 初稿、社内確認、顧客確認、承認の期限 |
| 修正 | 回数だけでなく対象と追加条件 |
| 納品 | 形式、編集データ、書き出し、説明 |
| 名義・公開 | 顧客への連絡と実績掲載の条件 |
参考サイトを複数渡す場合は、それぞれに目的を添えます。情報量の見せ方を参考にしたいのか、色や余白なのか、動きなのかを分けて伝えましょう。参考と同じ表現をそのまま再現する指示ではなく、今回の顧客に必要な要素を整理するための資料として共有すると、方向性を確認しやすくなります。
素材の確定時期が初稿より後になる場合は、仮の画像や原稿でどこまで進めるか決めます。実際の素材が入ったときにどの程度変わるかを想定せずに承認すると、後工程で追加の作業が出る可能性があります。見積もりの段階で不足資料を明記し、追加情報の受領後に条件を再確認する工程を設けてください。
デザイン費用を抑えるために調整できること
まず、自社で用意できる構成、原稿、写真、既存のデザイン資料を整理します。必要な資料が使える状態でそろっていれば、外注先が情報を探したり作り直したりする範囲を減らせます。資料の量が多いだけでは整理済みとは言えないため、最新版と採用する情報が分かるように渡すことが大切です。
次に、新規に作る画面と、共通のルールで展開する画面を分けます。最初に代表的な画面で方向性を承認し、その後に下層を展開すれば、すべて作った後に同じ修正を繰り返す状況を減らしやすくなります。独自性が必要な画面まで一律に共通化せず、顧客の目的に関係する部分へ予算を配分してください。
最後に、発注元の確認を一つの窓口へまとめます。連絡の速さだけでなく、どの意見が正式な指示か分かる形が重要です。費用を下げるために検収や必要な状態の検討をなくすと、実装後に作業が戻る場合があります。確認の質を維持しながら、重複する会議や矛盾した修正を減らす方向で調整しましょう。
一式制作へ広げるときは見積もりを組み直す
デザインだけで始めた案件でも、実装担当の稼働が足りず、後から制作一式を依頼したくなることがあります。その場合はデザイン納品を前提とした日程をそのまま延長せず、追加する工程、公開環境、確認の担当、費用を再整理してください。デザインの料金に実装やCMSが含まれていたと解釈するのは避けます。
ファーストネットジャパンの専用ページでは、制作会社・広告代理店からのデザインなど一部工程の依頼と、Web制作一式の相談を受け付けています。社内で用意できる構成・原稿と、必要な画面をまとめて伝えると、デザインのみと実装を含める案を分けて検討できます。実際の金額、納期、修正やデータ納品の条件は案件ごとに確認しましょう。
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よくある質問
Webデザインの外注費用は何で決まりますか?
新規デザインの数、ページの長さ、案数、PC・スマートフォン、状態別画面、支給物、修正、納品データなどで変わります。デザインだけと制作一式の料金を分けて比較してください。
トップと下層ページの単価は同じですか?
同じとは限りません。トップは全体の方向性や共通部品の検討を含む場合があります。下層も新規パターンと既存ルールの展開を分けて確認しましょう。
LPは一ページなので安くなりますか?
一ページでも長さ、図版、訴求の整理、画面の種類によって作業が変わります。構成と原稿の確定状況をそろえ、一般的な下層一ページの料金と同一視しないことが重要です。
スマートフォンの画面は別料金ですか?
会社や依頼条件で異なります。別のデザイン画面を作るのか、実装時に調整するのかを区別し、PC・スマートフォンそれぞれの対象を見積もりで確認してください。
編集可能なデータの納品も含まれますか?
必ず含まれるとは限りません。希望形式、編集権限、部品整理、画像書き出し、素材やフォントの利用条件を依頼前に確認します。
修正で追加費用が出るのはどんな場合ですか?
承認後の構成変更、別案追加、大幅な原稿変更、追加画面などが対象になる場合があります。初期条件への調整と新しい作業を分け、着手前に費用と日程を確認しましょう。
まとめ
外注先を選ぶ前に、社内で担当する工程と外部へ任せる工程を整理しましょう。公開料金は範囲と支給条件を含めて比較し、顧客確認、修正、編集データ、検収まで決めると案件に合う発注先を選びやすくなります。制作会社・代理店の立場で相談する際は、ページ構成と支給資料、希望する日程をまとめて伝えてください。