受発注システム開発会社10社比較|注文変更・分納・連携で選ぶ

受発注システム開発会社を注文・変更・分納で比較

この記事の監修者

齊藤 真也

株式会社ファーストネットジャパン 代表取締役

1998 年創業時からアプリ開発・Web マーケティング・フルリモート SES・ホームページ制作・翻訳・グラフィックデザインなど幅広い IT/クリエイティブ領域を手がけ、4,000 件超のプロジェクトを統括。高松市出身。「圧倒的努力」を座右の銘に、技術とデザインの両面でクライアントの課題解決を支援してきました。
本ブログでは、最新の Web トレンドや AI 活用、マーケティング施策の実践知をわかりやすく発信し、読者の皆さまの事業成長を後押しします。

受発注システム開発会社を選ぶときは、注文を入力できるかだけでなく、変更・分納・請求まで同じ取引を追えるかを確認します。画面が便利でも、電話で受けた変更や再送された注文を担当者の判断だけで処理していると、転記や照合が残りやすくなります。

この記事では受託開発と既製クラウドの候補10社を比較し、要件と受入試験の作り方を整理します。自社の注文書、変更連絡、納品書、請求のサンプルを用意すると、提案の違いを確かめやすくなります。

受託開発と既製クラウドを先に分ける

取引条件をサービス標準へ合わせられるなら、既製クラウドの利用を先に試します。独自の承認、単価、納期、取引先画面、既存基幹との接続が重要なら、追加連携または受託開発を検討します。サービスの運営会社が任意の受託開発を引き受けるとは限らないため、提供方式を分けて相談してください。

 
方式 合う条件 比較する内容 既製クラウド 標準機能で主要な取引を処理できる 発注側と受注側の利用条件、標準機能、データ出力 既製クラウド+連携 取引画面を使い既存基幹へつなぐ 接続の制限、追加費用、監視と障害時の担当 受託開発 独自ルールや画面を設計する必要がある 業務整理、試験、変更対応、保守と引継ぎ
 

受発注システム開発・提供会社の比較早見表

公式情報を確認した各社を、提供方式と依頼の目的で比較します。掲載順は人気や成果のランキングではありません。ITキャピタルの運営会社であるファーストネットジャパンを含みます。情報確認日:2026年10月10日。

独自の受発注開発、BtoB EC・基幹パッケージ、標準クラウド、物流との連携を分けて比べます。受注と発注は別の処理として整理し、取引先別単価、締め、分納、変更・取消を同じ伝票で確認しましょう。

 
会社名 得意領域 特徴 株式会社ファーストネットジャパン Web制作・システム・運用 独自の業務ルールやWeb画面、既存サービス連携を相談したい企業 株式会社マクティズム 業務システムの受託開発 現場の要件整理と段階的な刷新 株式会社インフォマート BtoBの受発注クラウド 既製サービスの取引・連携条件を確認 CO-NECT株式会社 取引先向け受発注クラウド 注文ページ・受注・出荷・帳票をつなぐ 株式会社リンクネット 業務システム・保守 販売・生産と受発注をつなげたい企業 ホンダロジコム株式会社 物流・在庫とシステム開発 物流現場まで含めて情報を連携したい企業 株式会社クラウドスミス Web業務システム・クラウド 独自の受発注手順をWebにしたい企業 株式会社テレマ Webシステム・個別開発 取引先別の例外処理を開発したい企業 株式会社アイル BtoB EC・基幹連携 法人取引の受注入力と基幹連携を整えたい企業 株式会社システナ 業務システム・連携基盤 受発注と複数システムの接続を見直したい企業
 
実務で使える資料
システム開発の発注前
要件整理シート

システム開発会社へ相談・見積もりを依頼する前に整理しておきたい、開発目的・業務課題・必要機能・予算・スケジュールなどを実務用シートにまとめました。

  • 開発目的・業務課題
  • 必要機能・優先順位
  • 利用者・権限
  • データ移行・外部システム連携
  • セキュリティ・運用保守
  • 予算・スケジュール・発注条件

要件整理シートを無料ダウンロード

フォーム入力後、メールでダウンロードURLをご案内します(PDF資料・無料)

システム開発の発注前 要件整理シート

各社の実績・サービスと依頼前の確認事項

株式会社ファーストネットジャパン

ファーストネットジャパンは、Webサイトの企画・制作、システム開発、保守、翻訳を提供する会社です。公式サイトでは顧客管理、予約、EC、API連携などのWebシステム開発を案内しています。今回の受発注に近い社名付き事例は未確認です。既存の販売・会計システムとの接続や、取引先向け画面の担当範囲を相談してください。今回の依頼に近い事例の担当範囲と、公開後の更新体制を相談してください。

ファーストネットジャパンのシステム開発紹介画像

設立 2004年12月法人設立(1998年8月創業)
実績 公式サイトでは顧客管理、予約、EC、API連携などのWebシステム開発を案内しています。今回の受発注に近い社名付き事例は未確認です。既存の販売・会計システムとの接続や、取引先向け画面の担当範囲を相談してください。
 
サービス Web制作、システム開発、保守・運用、翻訳 推奨企業 独自の業務ルールやWeb画面、既存サービス連携を相談したい企業 電話 06-6777-3688 営業時間 平日9:30~18:30 所在地 大阪本社:大阪市中央区南久宝寺町1-7-10 シャンクレール南久宝寺201
 
東京オフィス:東京都港区港南2-17-1 京王品川ビル2F C-40 URL ファーストネットジャパン公式サイト
 

株式会社マクティズム

マクティズムは業務システム、基幹・販売管理、Excel/Accessの刷新などを案内しています。公式の匿名実績には販売・生産管理があります。受発注専用の社名付き事例を確認したものではないため、注文変更、分納、請求連携など、自社に近い条件の対応経験を相談しましょう。

 
設立 創業2009年1月(設立日は公式サイトでご確認ください) 実績 販売・生産管理等の匿名業務システム実績 サービス 要件整理、業務システム開発、既存ツール刷新、保守 推奨企業 独自の取引ルールを既存業務と合わせて設計したい企業 電話 06-6766-4917 営業時間 電話受付:平日10:00~17:00 所在地 大阪市中央区大手通2-3-14 ツムラ大手通ビル201 URL マクティズムの業務システム開発
 

株式会社インフォマート

インフォマートはBtoBプラットフォーム受発注を開発・提供する会社です。飲食店や宿泊施設などの食材・備品の受発注を案内し、受注側ではデータ取得や納期条件等を確認できます。独自システムの受託開発と同じ方式とは限りません。取引先が参加する条件と既存システムへの接続を比較してください。

 
設立 1998年2月13日 実績 BtoBプラットフォーム受発注の開発・提供 サービス 受発注クラウド、取引データの管理・連携 推奨企業 既製サービスで取引先との受発注を電子化したい企業 電話 03-5776-1147 営業時間 公式サイトでご確認ください 所在地 東京都港区海岸1-2-3 汐留芝離宮ビルディング13F URL BtoBプラットフォーム受発注
 

CO-NECT株式会社

CO-NECTは取引先向けの注文ページ、受注・出荷・請求等を提供するクラウドサービスです。公式ページに北海道興農社等の導入例があります。外部連携や注文書入力の追加サービスも案内されていますが、希望する全機能が標準料金に含まれるとは限りません。取引先別の価格、利用量、接続条件を確認してください。

 
設立 2015年6月12日 実績 北海道興農社等の公式導入事例 サービス 受発注クラウド、取引先別注文ページ、帳票、API/CSV連携 推奨企業 取引先の入力負担と社内の転記を減らしたい企業 電話 03-6300-4299 営業時間 電話受付:平日10:00~18:00(契約後サポートの窓口・条件は別途確認) 所在地 東京都千代田区神田錦町2-2-1 KANDASQUARE13F URL CO-NECT受注側サービス
 

株式会社リンクネット

販売や生産などの業務システムと保守を案内しています。受注・発注の処理を自社の基幹業務と合わせて設計したい場合の候補です。対象業務に近い実績、取引先別単価、分納、変更・取消、承認、在庫との接続を確認し、移行と運用の担当範囲も見積もりに含めましょう。

設立 1999年5月18日
実績 販売や生産などの業務システムと保守を案内しています。
 
サービス 業務システム・保守 推奨企業 販売・生産と受発注をつなげたい企業 電話 公式サイトでご確認ください 営業時間 公式サイトでご確認ください 所在地 公式サイトでご確認ください URL 株式会社リンクネット公式サイト・サービス
 

ホンダロジコム株式会社

物流の事業に加えてシステム開発を案内しています。受発注の情報を倉庫、出荷、在庫の運用とつなぐ場合の候補です。受注と発注の対象、引当、出荷実績、返品、棚卸、端末での入力を実際の伝票で確認し、物流業務とシステム開発の契約範囲を分けてください。

設立 1963年12月
実績 物流の事業に加えてシステム開発を案内しています。
 
サービス 物流・在庫とシステム開発 推奨企業 物流現場まで含めて情報を連携したい企業 電話 0568-56-5727 営業時間 公式サイトでご確認ください 所在地 公式サイトでご確認ください URL ホンダロジコム株式会社公式サイト・サービス
 

株式会社クラウドスミス

Webアプリケーションの開発を提供し、不動産向け受発注システムを制作実績に公開しています。独自業務の画面や処理を相談する候補です。事例の業種と今回の商流を分けて、単価、締め、分納、変更、承認を要件にします。データの移行、権限とクラウド保守も確かめましょう。

設立 2017年10月19日
実績 Webアプリケーションの開発を提供し、不動産向け受発注システムを制作実績に公開しています。
 
サービス Web業務システム・クラウド 推奨企業 独自の受発注手順をWebにしたい企業 電話 公式サイトでご確認ください 営業時間 公式サイトでご確認ください 所在地 宮城県仙台市青葉区中央4-4-19 アーバンネット仙台中央ビル15F URL 株式会社クラウドスミス公式サイト・サービス
 

株式会社テレマ

Webシステムやアプリの開発を提供しています。標準製品に合わせにくい受発注の画面や処理を検討する候補で、近い業務の担当実績は相談時に確認します。受注と発注を別々に整理し、単価・締め・取消、外部システム接続、変更時の承認、試験伝票、保守と追加開発の費用をそろえて比較してください。

設立 2011年8月1日
実績 Webシステムやアプリの開発を提供しています。
 
サービス Webシステム・個別開発 推奨企業 取引先別の例外処理を開発したい企業 電話 公式サイトでご確認ください 営業時間 公式サイトでご確認ください 所在地 公式サイトでご確認ください URL 株式会社テレマ公式サイト・サービス
 

株式会社アイル

カスタマイズ型のBtoB ECであるアラジンECや基幹業務のサービスを提供しています。取引先がWebから注文する仕組みを検討する候補です。取引先別の価格、掛取引、締め、商品表示、基幹接続を確認します。BtoB受注と仕入先への発注は役割が異なるため、対応機能を分けて見積もりましょう。

 
設立 1991年 実績 カスタマイズ型のBtoB ECであるアラジンECや基幹業務のサービスを提供しています。
 
 
サービス BtoB EC・基幹連携 推奨企業 法人取引の受注入力と基幹連携を整えたい企業 電話 公式サイトでご確認ください 営業時間 公式サイトでご確認ください 所在地 公式サイトでご確認ください URL 株式会社アイル公式サイト・サービス
 

株式会社システナ

業務システムやクラウドのソリューションを提供しています。受発注を含む既存環境の改修やデータ連携を相談する候補で、同業務の実績は個別に確認します。受注・発注の処理、取引先との接続方式、入力の重複、例外処理、移行と障害時の責任者をそろえ、利用製品と個別開発の範囲を確認してください。

設立 1983年3月
実績 業務システムやクラウドのソリューションを提供しています。
 
サービス 業務システム・連携基盤 推奨企業 受発注と複数システムの接続を見直したい企業 電話 公式サイトでご確認ください 営業時間 公式サイトでご確認ください 所在地 東京都港区海岸1-2-20 汐留ビルディング14・16F URL 株式会社システナ公式サイト・サービス
 

見積から請求までの状態と担当を決める

社内の購買と取引先からの受注は、同じ「注文」でも承認者や締め時刻が違います。見積依頼、社内承認、正式な注文、納期回答、出荷、受領、請求を状態として分け、誰が何を確認して次に進めるかを決めます。画面の受付表示と、相手先が内容を確認した状態も区別します。

 
状態 確認する内容 必要な記録 見積・承認前 商品、数量、希望日、権限 見積版、申請者、承認結果 注文受付・確認 送信と受領、内容の確認 注文番号、明細、受付時刻、確認者 納期回答・変更 回答日、差分、変更の可否 変更前後の版、理由、通知先 分納・受領 明細ごとの出荷量と受領量 納品番号、数量、残数、照合結果 請求 どの納品をいつ請求するか 注文・納品との対応、締め処理、修正履歴
 

「入力できる人」と「確定できる人」を分ける必要がある場合は、代理承認や担当者不在も仕様へ含めます。変更できる期限を過ぎた注文は、書き換えではなく変更申請として処理するなど、履歴が消えない方法を相談しましょう。取引条件の合意とシステム内の状態は、社内の運用ルールに沿って定義します。

商品単位・取引先価格・変更版をそろえる

ケース、箱、個などの単位が混在する取引では、数量だけでは注文内容が決まりません。商品コード、販売単位、入数、最低数量、端数の扱い、取引先側のコードを対応付けます。商品名だけを照合キーにすると、似た名前や名称変更で別商品と誤認するおそれがあります。

取引先別単価は、有効になる日と注文時に採用した価格を分けて保存します。価格表が更新されたとき、確定済み注文の金額まで変わるのかを決めてください。変更を受け付けた後も、変更前の明細と差分を追えると、相手先への確認や請求照合がしやすくなります。

在庫は別システムが正とする場合もあります。注文受付時の在庫表示と実際の引当・出荷可能量を区別し、残数が足りない場合に誰が回答するかを決めます。在庫管理全体の刷新まで必要か、受発注との接続だけでよいかを分けて見積もりましょう。

API再送で注文が二重に作られないか確認する

外部システムへの送信では、相手先で登録された後に応答だけ届かないケースがあります。そのまま同じ注文を送ると、二重登録につながる可能性があります。注文番号と送信単位を識別し、同じ依頼の再送をどう判断するかを設計・試験へ含めます。

画面に「連携成功」と出る条件も確認します。送信の受付、処理完了、相手側の登録完了を混同しないことが大切です。未処理、失敗、再試行、確認待ちの一覧と、担当者が照合する手順を用意しましょう。CSV連携でも、ファイル番号、行の識別、取込済みの扱いが必要です。

 
接続の確認項目 見積・試験へ含める条件 接続方向と更新間隔 注文、納期、出荷、請求のどれをどちらへ送るか 識別と再送 注文番号・版・明細番号、同一依頼の再実行 障害と照合 失敗一覧、通知先、復旧後の件数・金額確認 変更の伝播 変更・取消・分納が接続先へ反映される条件 責任分界 サービス側、基幹側、開発会社、社内担当の役割
 

通常注文だけでなく例外の受入試験を行う

提案のデモでは、自社のサンプルを使い、正常な注文と例外を同じ流れで試します。開発完了の判断は「画面が表示された」ではなく、期待した記録と次の処理が合うかで行います。実際の注文や通知を誤って送らないよう、試験環境と送信先を分けてください。

試験する例 期待する確認結果
同じ注文を再送 新しい注文を重複生成せず、受付状況を追える
承認前・確定後の数量変更 権限と変更期限に応じた手続き・履歴になる
一部だけ先に納品 明細の納品量と未納量、請求対象が照合できる
締め後の取消・返品 元取引との対応と修正処理を追える
取引先ごとに価格・商品単位が違う 対象取引先の条件で表示・計算される
連携先停止・ファイル再取込 未処理を確認でき、復旧後の重複や欠落を照合できる
担当者不在・権限のない操作 代理手続きまたは操作制限と記録が働く

注文書をOCR等で読み取る場合は、商品、数量、単位、納期の確認画面と、確信の低い項目を人が確定する手順を決めます。読み取り精度の広告値だけで自動確定へ進めず、自社の書式や手書き、訂正された注文で試験してください。

取引先の導入と並行運用の終了を計画する

社内だけで使い方を決めても、取引先が注文できなければ電話・FAXと入力の併用が残ります。担当者登録、スマートフォン操作、商品検索、注文履歴、締め時刻の表示、問い合わせ先を、代表的な取引先と確認します。相手先の利用料や必要なアカウントも、サービスごとに調べてください。

小さな取引先群から試し、対象外の注文をどの窓口で受けるかを決めます。並行運用では、同じ注文を紙とWebで二重登録しない識別方法が必要です。件数、誤入力、再確認、取引先の利用状況を見て、旧方式を終了する条件を決めましょう。

見積もりは連携・移行・継続費用まで比較する

開発費や月額だけでは比較できません。業務整理、画面、承認、外部接続、商品・取引先データの移行、試験、研修、運用開始の支援を同じ範囲にそろえます。クラウドでは取引先数、受注量、帳票、追加サービス、API利用など、費用が変わる条件を確認してください。

契約では変更の依頼方法、追加費用の決め方、障害窓口、データを出す形式と期間、契約終了時の移行支援を確認します。受託開発の場合はソース・設計資料・管理アカウントの引継ぎ範囲も必要です。データをCSVで出せても、注文と明細、変更版、納品、請求の対応が復元できるかを試してください。

相談時は、代表的な通常注文と例外、現行システム一覧、月の件数と繁忙時の量、対象取引先、切替希望時期を共有します。方式を決め、同じ試験条件で提案を比較すると、機能の多さより自社の業務に合うかを判断できます。

注文の変更と分納を、取引先の運用まで含めて整理する

一件の注文に対して何を変更できるか決める

受発注の要件は、注文を登録する画面だけでなく、受領、確認、変更、出荷、請求へ進む状態で整理します。取引先が数量や納期を変更できる期限、社内が承認する段階、変更前の内容を確認する方法を決めましょう。注文の取消しと一部明細の取消し、返品などは、同じ操作としてまとめず、実際の業務でどう扱うかを確認します。

分納がある場合は、受注した数量と出荷した数量、残りの数量をどう照合するかを検討します。明細ごとに納期が違う、複数の拠点から出荷する、請求の単位が取引先によって違うなどの条件も、サンプルを使って開発会社へ説明してください。標準機能の名称だけで対応可否を判断せず、自社の例外がどの操作に当たるかを確認します。

取引先へ通知する内容は、注文を受け付けたこと、社内が確認したこと、出荷したことなどに分けます。メールが届けば注文が確定するとは限らないため、通知の文面と画面の状態をそろえましょう。社内の確認が遅れた場合に誰が気付くか、取引先がどこへ問い合わせるかも運用の範囲です。

取引先ごとの条件を正本と結び付ける

商品コード、発注単位、価格、納期、配送先などは、どのデータを正本とするかを決めます。営業担当者だけが知る条件を画面の備考へ毎回入力する運用では、引継ぎや照合が難しくなります。共通設定で扱う条件と個別に承認する条件を分け、登録と変更の権限を設計してください。

既存の基幹システムや会計へ連携する場合は、データを送る時点と、相手側が受け取ったことを確認する方法を決めます。連携が止まった際に注文自体を止めるのか、別の手順で受け付けるのかも相談しましょう。再送や重複の扱いは開発会社に確認し、担当者が画面で送信状況と処理結果を見分けられるかを受入検査に含めます。

導入する取引先と、並行運用を終える条件を決める

最初の導入先は、通常の注文に加え、自社でよく起きる変更や例外を確認できる取引先から選びます。担当者へ操作を説明し、旧来のメールやFAXによる注文と新システムの注文が二重にならない確認手順を用意してください。並行運用の期間中は、どちらを正本とするかを明確にします。

導入判断には、登録できた件数だけでなく、受注確認、出荷、請求まで完了したかを使います。取引先が入力をやり直した理由や、社内が手作業で補った項目を記録すると、必要な改善を具体化できます。試行後に追加する機能と、入力ルールの説明で解決できる課題を分け、開発範囲を再評価しましょう。

契約では、取引先への説明資料、社内の手順書、データの取り出し、連携設定、障害時の連絡を成果物として確認します。サービスを乗り換える場合に、未完了の注文や変更履歴をどう引き継ぐかも重要です。初期費用だけでなく、取引先の追加、連携先の変更、保存するデータ、継続支援の条件をそろえて比較してください。

取引先への操作説明では、通常の発注に加え、誤入力を直す方法、変更を依頼する窓口、処理中の注文を確認する方法を含めます。最初のログイン方法だけの説明では、例外のたびに社内へ電話が集中する可能性があります。

社内の受入検査では、営業、受注、出荷、経理の担当が同じサンプルを使います。部門ごとに別のテストを成功させるだけでなく、一件の注文が最後までつながるかを確認してください。明細や数量、変更版の対応が途中で変わっていないかを照合し、手作業で補った箇所を記録すると追加開発の判断材料になります。

注文の記録をダウンロードする場合は、対象期間と明細、変更履歴が必要な形で出せるかも検査します。運用中の照合と契約終了時の移行の両方で利用する資料として確認してください。

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よくある質問

受発注システムは受託開発とクラウドのどちらがよいですか?

標準機能で主要な取引を処理できるなら既製クラウドを試し、独自の承認や画面、取引条件が必要なら追加連携や受託開発を比較します。自社の通常注文と例外を同じ条件で試してください。

販売管理や在庫管理とは何が違いますか?

受発注は注文・回答・変更などの取引状態を扱います。販売管理や在庫管理と重なる機能もあるため、各データをどのシステムで確定し、どこへ接続するかを決めます。

電話やFAXをすぐ廃止する必要がありますか?

取引先の準備に応じて段階導入できます。併用中の二重登録防止、例外の窓口、旧方式を終了する条件を決め、利用状況と入力負担を確認してください。

API連携があれば二重入力はなくなりますか?

連携対象や更新方向、例外によって手作業が残る場合があります。再送、変更、取消、障害復旧時の重複・欠落と、相手側の登録結果を照合する試験が必要です。

開発会社へ最初に何を渡せばよいですか?

注文書、変更連絡、納品、請求のサンプルと、承認者、締め時刻、取引先数、件数、既存システムを共有します。通常処理と分納などの例外を分けると見積範囲が明確になります。

運用費用では何を確認しますか?

月額だけでなく利用量、追加機能、API、保守、取引先支援、改修、データ出力、移行支援の条件を確認します。受託開発では引継ぎ資料と管理アカウントの範囲も決めます。

まとめ

受発注システムは提供方式と、自社の注文・変更・分納・請求を追える条件で選びます。取引先の使い方、再送時の照合、例外の試験、移行と運用費用をそろえ、同じ業務サンプルで提案を比較しましょう。

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齊藤 真也

株式会社ファーストネットジャパン 代表取締役

1998 年創業時からアプリ開発・Web マーケティング・フルリモート SES・ホームページ制作・翻訳・グラフィックデザインなど幅広い IT/クリエイティブ領域を手がけ、4,000 件超のプロジェクトを統括。高松市出身。「圧倒的努力」を座右の銘に、技術とデザインの両面でクライアントの課題解決を支援してきました。
本ブログでは、最新の Web トレンドや AI 活用、マーケティング施策の実践知をわかりやすく発信し、読者の皆さまの事業成長を後押しします。