Cookie(クッキー)とは?仕組み・種類・メリットデメリットをわかりやすく解説【HP初心者向け】
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普段インターネットをしていて、クッキー(Cookie) の使用について同意を求めるポップアップ表示を見かけたことはありませんか?
ホームページを閲覧中によくありがちなのが、「クッキーを有効にして下さい」「Cookieの受け入れを許可しますか」と尋ねてくる画面です。このような表示を初めて見た方は、「クッキーとはいったい何ぞや?」と疑問が生じると同時に、「Cookieを有効にするのが良いのか、それとも無効にすべきか?」と判断に迷うこともあるでしょう。
そこで、今回はCookieとは何か、仕組み・利用目的と役割などの基礎知識から、クッキーを導入するメリットとデメリットについて詳しくお伝えします。クッキーが不用な場合はもちろん削除することもできますので、こちらも合わせて解説します。ホームページ作成が初めての方や経験が浅い方も、ぜひ今後の参考にしていただければと思います。
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目次
クッキーとは何か
一般的にクッキー(Cookie)とは、ホームページを閲覧している時にWEBサーバー上から発行される小規模なファイルのことを指し、全面的にテキストで構成されています。平たく言えば、ユーザーが特定のホームページにアクセスした際に、IDなどのログイン情報や閲覧履歴が自動的に記録される仕組みのことを指します。クッキー(Cookie)は「インターネット上の特別なシステム」といったものではなく、ごく日常的に使われています。
クッキー(Cookie)という言葉から洋菓子をイメージする人も多いのではないでしょうか。IT用語のクッキーはこれらの食べ物とはまったく無縁のものです。クッキー(Cookie)の由来と語源について、実はさまざまな説がありますが、その中でもっとも代表的なのがMagic Cookieと呼ばれるものです。Magic Cookieとは、現時点で主流となっているクッキーと同じメカニズムを持っているUNIX(ユニックス)特有のプログラムです。UNIXはコンピュータ用のオペレーションシステムとしてはもっとも原始的なもので、初めてリリースされたのは1971年11月のことです。その後、UNIXを土台にして作られたLinux(リナックス)が新たに登場しました。
クッキーとは個人的なデータを保存・記録することを目的としたWEBブラウザ特有の機能であり、小さなテキストファイルです。Internet Explorer3.0以降のWEBブラウザから、クッキーの機能が搭載されるようになりました(Internet Explorerが3.0にバージョンアップされたのは1996年8月頃)。この頃からインターネット上で掲示板(BBS)などのシステムが登場し、不特定多数のユーザーが参加してハンドルネームを入力して意見交換ができるようになりました。1度ハンドルネームを入力したら、2回目以降はわざわざ入力せずとも自動的に記録されるのは、クッキーが導入されているからです。
クッキーはおもに1st party Cookie(ファーストパーティクッキー)と3rd party Cookie(サードパーティクッキー)の2つのタイプがあります。それぞれの特徴の違いについて詳しく解説します。
1st party Cookie(ファーストパーティクッキー)
1st party Cookie(ファーストパーティクッキー)とは、ユーザーが訪問したホームページの運営元であるドメインから発行されたクッキーのことを表します。そのため、ユーザーが訪問したホームページ内でしかクッキーの機能を発揮することができません。ユーザーが訪問したホームページを離脱した後は、基本的に無効となります。
3rd party Cookie(サードパーティクッキー)
3rd party Cookie(サードパーティクッキー)とは、ユーザーが訪問したホームページ以外のドメインから発行されたクッキーのことを指します。ユーザーが訪問したホームページの運営元とはまったく無関係であり、ユーザーが訪問したホームページを離脱しても、クッキーは正常に機能します。
1st party Cookieと3rd party Cookieの相違点
1st party Cookieは、各ホームページの運営元のドメインから発行されているため、1つの独立した存在です。そのため、複数のホームページを閲覧する際にはクッキーで取得した情報が共有されることはまずありません。クッキーで管理される情報の範囲は、あくまでも1つの特定のホームページ内のアクセス情報のみです。1st party Cookieの導入により、特定のホームページに訪問したユーザーの行動について、過去直近の訪問の有無・訪問時にとった行動について自動的に管理されるようになります。
一方、3rd party Cookieは、ユーザーがアクセスしたホームページのドメイン以外から発行されており、おもにユーザーがネット広告をクリックした際に機能します。ホームページに掲載されたネット広告をクリックした時に、WEBブラウザが広告配信サーバーからクッキーを受取る仕組みです。1度広告をクリックすると、他のホームページを閲覧していても、そのネット広告に関連したものが表示されるようになります。3rd party Cookieではユーザーの閲覧履歴の情報を収集し、ユーザーの興味を惹くネット広告を配信することをおもな目的としています。
お使いのWEBブラウザから簡単にクッキー(Cookie)を確認することができます。Google Chromeをお使いの方は、右上の「Google Chromeの設定」をクリックして、「ヘルプ」の上にある「設定」を選択します。さらに、「詳細設定」の「▲」をクリックして「詳細設定」から「プライバシーとセキュリティ」に進み、「コンテンツの設定」を選択すると、クッキーに関する内容について閲覧することができます。
現在、主流となっている2種類のクッキーについて、そのうちサードパーティーCookieについて、Googleがサポート終了計画について発表しました。サードパーティーCookieのサポートを廃止する代わりに、プライバシー保護をより強化するために「新たなトラッキング手法について開発する段階にある」とのことで、今後の動向に注目が集まっています。
クッキーのおもな目的と役割は、おもに下記の3つが挙げられます。
- 企業やお店(ネット通販)のサービスの改善と向上を図るため
- ユーザーの利便性を高めるため
- 各ユーザーのニーズに見合うネット広告を配信するため
企業やお店のサービス改善・向上のため
企業やお店(ネット通販)のホームページにアクセスすると、「クッキーの取り扱いについて」「クッキーの使用について」といったタイトルのページが設けられていることがあります。企業やお店がクッキーを採用する最大の目的は、ユーザーに提供するサービス品質を向上させるためです。
ユーザーの利便性を良くするため
ネット通販など会員制のホームページのほとんどが、クッキーを採用しています。クッキーを採用することにより、ユーザーのIDやパスワード、さらにはユーザーの行動履歴について記録・保存することができます。1度ログインしておけば、2回目以降にIDやパスワードを忘れてしまった場合でも、入力の手間が省けてスムーズに入室できるようになります。
各ユーザーに最適なネット広告を配信するため
クッキーのさらなる目的とは、各ユーザーに最適なネット広告を配信することです。インターネットをしていてサプリメントの広告が目に留まり、何気なくクリックしたら、その後、別のホームページに訪問した際にも同じ商品の広告が表示されることがあります。インターネット上のこのような仕組みのことをリターゲティング広告と言います。各ユーザーに最適なネット広告を配信することにより、ユーザーの興味と購買意欲をそそる効果も期待できます。
クッキー(Cookie)とよく比較対象になるのがキャッシュ(cache)ですが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。クッキーもキャッシュも「インターネット上から情報を記録・保存する」という点では共通しています。ただし、それぞれ取り扱う情報の内容について大きな違いがあります。
クッキーで保存されるおもな内容はユーザーのIDやパスワードなどの個別情報ですが、キャッシュではユーザーが1度閲覧したホームページの情報(HTMLや画像データなど)がブラウザ上に一時的に保存される仕組みです。キャッシュにはホームページに含まれるデータ情報のみが保存されるため、ユーザーのIDなどの個別情報が保存されることはまずありません。キャッシュが採用されたホームページの場合、初めて閲覧した後、2回目以降にはそのページが表示される速度が初回よりもスピーディーになります。
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メールお問い合わせフォームの入力画面
ホームページのお問い合わせフォームやネット通販の注文フォームに、メールアドレスや電話番号などの個人情報を1度入力すると、2回目以降には入力の手間が省けるようになるのもクッキーの大きなメリットです。入力する時間の無駄を防ぐとともに、入力ミス防止にも役立ちます。2回目以降はフォーム入力が楽になるので、ユーザーの離脱率を防ぐ対策としても高い有効性が期待されます。
ネット通販のショッピング
ネット通販でショッピングする際に、ログイン情報だけではなく、ショッピングカートに入れた商品やお気に入り商品などの情報も保存されます。欲しい商品をショッピングカートに入れてからネット通販をいったん離れた後も、自分から意図的にログアウトしない限りログイン状態が保持されます。ただし、ショッピングカートに商品を入れたからといって、その商品をいつでも購入できるというわけではありません。早めに注文を確定しておかないと、売り切れになることもあります。クッキーにショッピングカートの情報が保存されているからといって、商品のお取り置き・予約・注文を確約するものではありませんので、くれぐれもご注意下さい。
WEBマーケティング
企業のホームページやネット通販で、ユーザーの行動履歴やショッピングの利用状況などを細かく分析する際にも、クッキーが有効的に活用されています。簡易的なPV数(ページを閲覧した回数)のみを解析する場合は、クッキーが採用されていても採用されていなくても、どちらでも構いません。ただし、どのユーザーがいつ初めて訪問したのか、2回目以降に訪問した時期、各ユーザーの属性などの細かい内容について分析を実施する場合は、基本的にクッキーは必須となります。
ログインがスムーズになる
クッキー(cookie)を活用することにより、ホームページへのログインがスムーズになります。InstagramやX(旧Twitter)などのSNSを頻繁に利用する人にも、クッキーは高い利便性を発揮します。初回ログインする時にID・パスワードを入力しておけば、しばらく時間が経過しても、2回目以降に入室する際には入力の手間が省けてスムーズに入室できるようになります。
ネットショッピングに利便性を発揮
普段、わたしたちが日常的に利用しているAmazonや楽天市場など、さまざまなネットショップにもクッキーのシステムが使われています。クッキーが活用されることにより、ログインの手間が省けるだけではなく、ショッピングにも高い利便性を発揮します。いったんショッピングカートに希望の商品を入れた後に、ユーザーがそのネットショップから離脱した後も、カートに入ったままの状態で保存される仕組みです。
ユーザーの関心とニーズに見合うネット広告が配信される
クッキーを活用することにより、ユーザーの趣味や興味に合致したネット広告を配信できるようになります。インターネット上には、さまざまな広告が配信されています。わたしたちは普段いろんなホームページを閲覧していく中で、無意識にテキスト広告やバナー広告が目に飛び込んできますが、クッキーによってより関連性の高い広告が届くようになります。
アクセス解析に便利【ホームページの運営者側のメリット】
クッキーを活用することにより、アクセス解析がスムーズになります。ユーザーがホームページにアクセスした時の状況や行動分析もできるので、今後の運用方針を固めるための大きな手がかりにもなります。ネットショップなどのホームページを運用していく中で、WEBマーケティングは必要不可欠です。どの程度の集客数が伸びてきたのか、定期的に分析を実施する必要が出てきます。
不正に利用されるリスクがある
ユーザーがホームページやネットショップを閲覧した履歴やIPアドレスなどの情報は、クッキーの発行元である広告配信会社やサーバー上に自動的に保存される仕組みとなっています。このメカニズムによりさまざまなメリットが得られる反面、使い方を一歩間違えてしまうと、不正に悪用されるリスクもありますので、厳重に警戒すべきです。とくに、ネットカフェでインターネットをする場合は要注意です。使用したパソコンにクッキーに保存された内容が残ったままだと、最悪の場合はその後に同じパソコンを使った他のユーザーが、不正にログインする可能性もあります。
行動履歴が外部に漏れるリスクがある
閲覧したホームページについてセキュリティ関連のトラブルが生じた場合に、クッキーに保存された重要な情報が外部に漏れるリスクがあります。とくに要注意なのが、ネットショップでの買い物で決済方法をクレジットカードに指定した場合です。注文フォームにクレジットカードの番号を入力する必要がありますが、これらの重要な情報が外部に漏れると、悪用されるリスクも高くなります。
トラッキングCookieが煩わしくて不快
トラッキングCookieとは、ユーザーが閲覧したホームページやネット広告などを一時的に記憶して、追跡するシステムのことを言います。他のホームページを閲覧していても、同じ広告が表示されるようになるので、その広告の内容について興味がある人には便利です。しかし、何の興味もなく関心もない人にとっては「トラッキングCookieはしつこい」と感じるようになり、煩わしく感じることもあります。トラッキングCookie自体は、ユーザーに対して何か悪さを仕掛けるといったものではないので、とくに心配無用です。
サイバー攻撃に要注意・セキュリティリスクあり
クッキーはインターネット上でのユーザーの閲覧履歴などの情報を記録・保存するシステムです。このシステムを悪用して、特定の企業のシステムに他社の社員など自社以外の人が不正に侵入した場合は、重要なデータが盗まれてしまうリスクもあります。インターネット上で保存されたクッキーを狙ってサイバー攻撃されるリスクもありますので、厳重に警戒しなければなりません。
WEBブラウザ上に自分のIDやパスワードなどの情報が保存されていることに不安や不満がある場合は、クッキーを削除しておくと安心です。Google ChromeのWEBブラウザをお使いの方は、画面の右上にある「Google chromeの設定」を選択して、「設定」に進み、「閲覧履歴データの削除」から「データ削除」を選択すると、すべて消去することができます。インターネットカフェなど、不特定多数の人とパソコンを共有する場合は、部屋を退出する前にこの処理を施しておくと、不正利用されるリスクが軽減されるので安心です。
クッキーの保存を停止する方法も簡単で、「Google Chromeの設定」から「設定」に進みます。「セキュリティとプライバシー」から「Cookieと他のサイトデータ」を選択して、「すべてのCookieをブロック」をクリックします。この処理を行った後は、お使いのパソコンのGoogle ChromeのWEBブラウザにはCookieが保存されなくなります。ただし、「すべてのCookieをブロック」を選択した場合、WEBブラウザとしての利便性が著しく低下することもあるため、「推奨されません」と表示されています。
トラッキングを停止する方法
トラッキング(クッキーの追跡機能)を停止したい場合は、「Google Chromeの設定」→「設定」→「セキュリティとプライバシー」→「Cookieと他のサイトデータ」の順に進みます。さらに、「閲覧トラフィックと一緒にトラッキング拒否リクエストを送信する」の設定を「オン」または「オフ」に設定します。設定を変更したら、必ずその後の動作状況について確認しましょう。
よくある質問(FAQ)
Cookieとは、ホームページを閲覧した際にWEBサーバーから発行される小規模なテキストファイルです。ユーザーがサイトにアクセスした際のログイン情報・閲覧履歴・カートの中身などを自動的に記録・保存する仕組みで、日常的にインターネットを使う上で広く活用されています。
ファーストパーティCookieは、ユーザーが訪問したホームページの運営元ドメインから発行されるCookieです。そのサイト内でのみ機能します。サードパーティCookieは訪問サイト以外のドメインから発行されるCookieで、複数のサイトをまたいで広告表示などに活用されます。Googleがサードパーティーの段階的廃止を発表しており、今後の動向が注目されています。
Cookieを有効にすると、ホームページへのログインがスムーズになる、ネット通販のショッピングカートに入れた商品が保存される、自分の興味に合った広告が表示されるなどのメリットがあります。また、ホームページ運営者側もアクセス解析やWEBマーケティングに活用できます。
Cookieはユーザーの行動履歴やIDなどを保存するため、セキュリティリスクがゼロではありません。ネットカフェなど共有パソコンでの利用後は必ずCookieを削除することをお勧めします。また、セキュリティ対策が不十分なサイトでは情報が外部に漏れるリスクもあるため、信頼性の高いサイトのみでログイン情報を入力することが重要です。
Cookieを削除すると、保存されていたログイン情報・ショッピングカートの中身・閲覧履歴がすべてリセットされます。次回ログインの際にはIDとパスワードを再入力する必要があります。プライバシー保護の観点からは有効ですが、使い勝手が一時的に低下します。
ホームページ制作において、Cookieはアクセス解析・ユーザー体験の向上・リターゲティング広告の配信などに活用されます。Google AnalyticsなどのアクセスツールもCookieを利用してユーザーの行動を計測しています。ただし、個人情報保護法やGDPR(EU一般データ保護規則)に対応したCookieポリシーをホームページに掲載することが重要です。
今回は、「クッキー(Cookie)とは?ホームページ・ネット初心者向け基礎知識」というテーマで解説しました。さまざまなホームページにアクセスした際に、クッキーの取り扱いに関する文章が表示されていて、その言葉の意味を深く理解せずに素通りしてきた人も多いのではないでしょうか。
今回、クッキーに関する基礎知識や長所・短所・活用シーンについて解説してきた中で、どのような目的で使われているのか、理解を十分に深めていただければと思います。クッキーを採用することにより、ユーザーの利便性の向上を図ることはもちろん、WEBマーケティングの分野にまで幅広く活用されています。
Googleからの最新の情報にもアンテナを張り、正しい知識を得た上で冷静に判断して適切に対処していくことが重要です。ホームページを健全に運営していくためにも、今後とも引き続き個人情報の管理を慎重に行い、重要な情報が外部に漏れることのないように、万全なセキュリティ対策が求められます。
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