京都・亀岡市の地域密着型フィットネスクラブ「サン・スポーツ亀岡」様のWEBサイトリニューアルを担当しました。長年地域で親しまれてきたクラブですが、旧サイトでは情報が整理されず、施設やプログラムの魅力が十分に伝わっていませんでした。競合クラブの進化も進む中で、WEB集客の強化とブランド価値の再構築を目的に、全面的なリニューアルを行いました。

まず、クラブの強みを再定義。プール2面・スタジオ3面・170台の無料駐車場などのハード面に加え、スタッフ対応やジュニアスクール、地域イベントなど“人とサービス”の魅力を中心に据え、それらを活かした情報設計を行いました。

サイト構成では、「見学・体験申込み」や「キャンペーン」など行動導線を明確に設計。大人向けフィットネスと子ども向けスクールの入口を分けることで、ユーザーが迷わず目的の情報にたどり着ける構成としました。また、FAQやお客様の声を最適な位置に配置し、検討段階の心理に寄り添う自然な流れを実現しています。

豊富なプログラムをわかりやすく伝えるため、週50本以上のレッスンや地域イベントを簡単に更新できる仕組みをWordPressのカスタム投稿で構築。スタッフ自身がリアルタイムにクラブの活気を発信できるようにしました。

WEB戦略では、「施設紹介型サイト」から「体験・共感型サイト」へと転換。クラブの機能説明にとどまらず、“通う理由”や“続ける理由”を自然に感じられるストーリー設計を重視しました。ジュニアスクールでは、子どもの成長を見守る親御さんの視点を、フィットネスページでは“健康を楽しむライフスタイル”を軸に構成し、ブランド全体の統一感を高めています。

デザイン面では、クラブの信頼感と地域の温もりを活かしながら、親しみやすく洗練された印象に。ロゴカラーの赤と青はアクセントとして最小限に抑え、白と水色を基調にした中間色のトーンで統一しました。柔らかなカーブと余白を活かしたレイアウトにより、老舗クラブの安心感と現代的な軽やかさを両立しています。

今回のリニューアルは、単なるデザイン刷新ではなく、「地域に愛されるクラブの理念をWEBでどう表現するか」を追求したプロジェクトでした。見る人が“ここに通いたい”と感じるサイトを目指し、戦略的な設計とデザインで地域ブランドの魅力を丁寧に可視化しました。今後も、地域と人をつなぐブランドの価値を、確かな設計力とデザインで支援してまいります。