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Gデザイナーからみた印刷見聞録

2019年12月6日

数年前から印刷時に使用されている大豆インクをご存知でしょうか?  

今回は環境にやさしい『大豆油インキと植物油インキ』のお話をさせていただきます。

Gデザイナーからみた印刷見聞録

世界情勢に左右されるインキ

デザイン上、紙は重要なポイントですが案外、印刷インキは見落とされがちです。
環境問題に敏感なクライアントから「次回は是非、再生紙と大豆油インキを使用して、印刷物の裏面にエコマークと大豆油インキのロゴをいれてください。」といわれます。
実際には「大豆油インキ」にエコマークの使用は限られていますが(芳香族系溶剤の含有量で使用制限有)、今も人気のようです。

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そこでオフセット印刷のインキについて調べるおもしろいことが分かってきました。
たとえば屋外用に使用する印刷物の場合は耐候性の良いUVインキを使用します。
簡単にいうと紫外線や湿度の影響がうけにくく退色しにくいインキのことです。夏屋外で太陽にさらされると特に黄色や赤色はすぐに消えてなくなります。
街中で青白い顔色の人物ポスターを見かけますが、これにあたります。

数年まえからよく耳にする、大豆インキや植物油インキ(大豆油インキ)は世界情勢ときりはなせません。どちらも1980年代の中東での不安情勢が引き金になったようです。
石油系溶剤のインキからの脱却を図ったアメリカで開発され、地球環境にもやさしく安全性もみとめられ、一気に人気が広がりました。最近では気候変動による穀物価格の変動リスクから(食用としも取引される大豆使用の)大豆インキから植物油インキに移行しはじめているようです。お持ちのパンフの裏面を見ていただくと以下のようなマークが入っていないか確かめてください。入っていれば間違いなく植物油インキ(大豆油インキ)や大豆インキを使用しています。
新聞などは、ほぼ植物油インキを使用しているようです。

※植物油って何? → 再生産可能な植物由来の油のことです。 大豆油、亜麻仁油、桐油、パーム油、コメぬか油やヤシ油、また、それらをメインにした再生油などのこと。

未来のインキ登場!!

この夏、インキを使わず印刷できる技術を京都大高等研究院の研究グループが開発したとの記事を読みました。なにやら孔雀の羽やコガネムシなど色の七変化を人工的に作り出す技術とやらで、極小で高精度、色あせせず安価、まさしく夢の印刷?技術です。新聞をめくり指にインクがついた時代が懐かしい今日この頃です。

お札のインキ

日本の紙幣の印刷についてです。
硬貨と紙幣の製造現場は異なるようです。硬貨は造幣局、紙幣は国立印刷局です。
お札の紙や使用するインキはどちらも偽造が難しいようにオリジナルで開発されています。ポケットに入れたまま洗濯してしまう方も多いとおもいます。通常の印刷でしたらボロボロになります。インクは流れて紙はズタズタ。
でも日本の紙幣は破損も色落ちもせず、大概乾燥させれば元どおりになります。
これって実は凄いことなのです。
耐候性、耐水性にもすぐれた紙とインキ、印刷のレベルもまさしく世界最高水準です。
きっと昔から継承されている、紙すき、木版画の多色刷りで培った技術のおかげではないでしょうか。
一枚の紙幣はオフセット印刷、凹版印刷、凸版印刷の3種の印刷方法で対応されているようでこれも驚きです。実物のお札を一度ルーペかなにかでみていてください。細かいラインや点がうつくしく再現されていて印刷のズレも見当たりません。透かしや。点字もあり、びっくり仰天の高精度印刷技術です。

 

ではこの辺でおひらきにいたします。